こんにちは!芋沢院の榎原です☀️
今回は前回の続きになります😄
皮膚病の時の食事管理についてですね。
今日はどんなことに気をつけて食事管理をしていくかを
解説していきたいと思います。
大事な3つのポイント
皮膚病において、食事を考える上で大事なポイントは3つです
①栄養素
②アレルゲン
③質(添加物やオイルコーティング)
です。
それぞれ細かく見ていきましょう!
(今回は②アレルゲンの解説の途中まで!続きは次回→)
①栄養素
皮膚は体の中で最も大きい臓器
と言われています。
その分、必要な栄養素もたっぷりです!
皮膚に大事な栄養素としては
・タンパク質
・亜鉛
・ビタミン
が特に重要です!
(アミノ酸やコラーゲンはタンパク質に含めて割愛😅)
これらが十分に、そして良質に含まれる食事を選ぶことは
「最低限」するようにしてください。
かつて、亜鉛反応性皮膚炎という病気が発見されました。
それは、薬局で売っているような安価なフードを食べていた
わんちゃんが、亜鉛不足により皮膚炎を起こしていたことから
OTCフード皮膚症と呼ばれています。
調べてみたらフードの亜鉛含有量が低かったんですね。
現代においてはそのようなフードは減ったと考えられますが
この病気が発覚した後でもそのようなフードは見つかっていたといいます。
注意は引き続きすべきで、あまりにも安価なフードは手を出すべきではない
と言えるでしょう。
②アレルゲン
アレルゲンとは、アレルギーを引き起こす物質のことをいいます。
食事においては、食材のことです。
ここが結構重要なので、長めの解説になります😅
難しいことではないのですが、飼い主様に正しく納得・理解していただくのに
結構話が長くなってしまうことが多いです。
ポイントを順に説明していきます。
1.アレルゲンは「製品」単位ではなく、「原材料」単位で考える
「アレルギー対応のご飯にしてくださいね。」
とだけ言われると、
「商品のパッケージに「アレルギー対応」と書いてあるものを選べば良いかな🤔」
と思われる方がいますが、
実はその選び方は失敗する可能性があります。
食事を選ぶ際には、商品の裏に書いてある、成分表示で
どんな食材が使われているのか?
を注目してみるようにしましょう。
2.アレルゲンの特定は大変。
裏にある成分表示で、
どれがうちの子に合わないのか?を特定するのは、
実は非常に大変です。
アレルギー検査を行って、反応のある食材は
ダメだとわかるのですが、
検査に含まれない食材もたくさんあります。
それらすべてを調べることは、かなり難しいです(できないわけではないですが、、)
なので、アレルギー検査をしたとしても、
あくまでメジャーな食材を調べているだけ、
参考程度にして考えましょう。
3.現在食べている食事内容のアレルゲンを全て把握する
「アレルゲンを特定できないんだったら、何食べればいいの?😨」
ということになりますが
まずは今食べている食事の内容を確認しましょう。
このステップ3がとても大事ですのでしっかり解説していきます!
原材料で把握です。
例えば、
現在食べているフードでは
チキン(肉)、玄米*2、レンズマメ、米糠、ラムミール、セルロース、
エンドウタンパク、チキンミール、エンドウマメ、大麦、ビートパルプ、
サツマイモ*2、アルファルファミール、タンパク加水分解物、鶏脂*1、ブルーベリー、
リンゴ、ニンジンなど。
おやつ1では
小麦粉(全粒粉含む)、砂糖、でん粉類、植物油脂、野菜
(キャベツ、さつまいも、にんじん、かぼちゃ、トマト)、ミルクパウダー、
おやつその2で
馬鈴薯でん粉、水飴、砂糖、小麦粉、卵、オリゴ糖、液糖、
脱脂粉乳、シャンピニオンエキス、ミネラル類(カルシウム)、膨張剤
が使われているとしましょう。
この中でアレルゲンになりやすいものは
タンパク質(赤い食材)や炭水化物元(黄色い食材)ですので、
「鶏肉・米・レンズ豆・羊肉・えんどう豆・大麦・
さつまいも・かぼちゃ・りんご・乳・小麦・じゃがいも・卵」
がアレルゲンとして考えられます。
*野菜類(緑の食材)はアレルギーを引き起こしにくいですが、果物と炭水化物の多い野菜は注意です。
ちなみにこの食材は、
シェアそこそこな某メーカーのフード、
あと野菜ビスケットとミルクボーロを
チョイスしてみました。
一般的なわんちゃんが摂取している食材というイメージで作ってみました😁
このように、今自宅で使用しているおやつやフードの
パッケージをよくみてみて、どんな食材を食べているのか
把握できるようにしましょう!
これが食事を選ぶ第一歩です👍
長くなってまいりましたので、
今回はこのあたりで一回区切ります!
次回はアレルゲンをどうやって回避するか?
から解説していきます!