2017年11月01日  

猫の慢性腎疾患の治療について(その2)

こんにちは!!
さて、今回は
猫の慢性腎疾患
(CKD、慢性腎不全)の治療について。

前回は
初期の慢性腎疾患の治療
についてお伝えしましたので、
今回は、中期、末期について
お伝えします。




慢性腎疾患の猫ちゃんに
ぜひオススメしたサプリメント、
『ネコジーン』はこちらから。

●中期の慢性腎疾患(CKD、慢性腎不全)
この時期になると、
明らかな多飲多尿
(たくさんの尿が出て、
たくさんお水を飲むようになる症状)、
体重減少、毛艶の悪化、
食欲低下、口内炎
などを認めるようになります。

中期になると、
療法食やサプリメントだけでは対応できず、
『輸液療法』(いわゆる点滴)
が必要になります。

人間だと透析療法になりますが、
猫ちゃんの場合は、現実的に
そこまでの対応はできていません
(一部の動物病院のみ)。

輸液療法は、定期的な通院が必要ですので、
動物病院が苦手な猫ちゃんにとっては、
治療自体が結構な負担になることもあります。

また、最近新しく承認された治療薬
ベラプロストナトリウムも使われるようになります。

●末期の慢性腎疾患
この時期では、
『尿毒症』という状態に陥り、
嘔吐下痢、食欲廃絶、けいれん発作
なども認めるようになります。

これは本来、腎臓から排泄されるべき
老廃物が体に溜まりきってしまい、
全身の臓器を障害させることによります。

尿毒症を発症した場合は、
早急な治療が必要なのですが、
やはり治療への反応が悪いと
命に関わる状況に陥ってしまいます。

治療自体は、人工透析が必要ですが、
難しい場合は集中的な輸液療法を行います。
なんとか集中治療で回復した場合は、
あとは初期、中期の治療を行なっていきます。

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このように、猫の慢性腎疾患は、
完治が難しく、さらに病気が進めば進むほど、
治療も大変になっていきます。

ですので、早期発見のための定期的な健康診断、
そして早期治療(療法食、ネコジーン
はじめとしたサプリメントの導入)を行い、
できるだけ猫ちゃんが元気で長生きできるように
努めてあげてください。

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