2022年08月01日  

歯周病は歯の病気ではありません!?

はじめに

こんにちは!

院長の西原です。

これまで、ワンちゃんの

歯周病治療

について

お伝えしてきました。

 

しかし、飼い主の方の中には

そもそも

「歯石さえ取れれば

それで良い」

と考えていらっしゃる方も

まだ多いようです。

 

そこで、今回は

【歯周病】

そのものについて

お伝えします。

 

 

【歯周病は感染症!!】

ズバリ、歯周病とは

「歯の周りの感染症」

です

ここで重要なのは、

「歯の”周り”」

ということ。

つまり、

「歯の病気ではない」

のです。

 

歯についている

歯石だけ取っても

歯周病は治らないのです。

 

 

【歯石とりの重罪】

無麻酔で歯石取って、

「キレイになった!」

「臭いが減った!」

って喜んでいませんか?

 

もしかしたら

「歯周病も治った!」

なんて思われているかも

しれません。

 

しかし、歯石とりで

歯周病は治せません。

それどころか、

歯石とりによって、

歯周病を悪化させてしまう

そんなケースが増えています。

 

歯石とりは、たしかに

見た目はキレイになります。

 

そして、飼い主の方も

すごく喜ばれます。

 

その時に、

「これは見た目が

キレイになっただけ。

歯周病は治ってないから、

次は正しい治療を

受けてくださいね」

と伝われば良いのですが、

残念ながら、

そのようなアドバイスを受けた、

という飼い主の方には

ほとんどお会いしたことが

ありません。

 

歯石とりは、

見た目が良くなり

歯周病も治ったと

勘違いしてしまうと・・・

 

隠れた歯周病を見逃し、

結果的に、多くの歯を

抜くことになります。

 

歯周病は

「歯の周りの感染症」

忘れないでください。

 

 

【歯周病=感染症→なる早治療!】

そして、もう一つの

キーワード

【感染症】

 

そうなんです。

歯周病は細菌による

感染症なんです。

 

感染症は進行します。

放っておくと、

どんどん病気が悪くなります。

 

だから

歯周病の治療は

後回しにすればするほど

抜歯する確率が上がります。

 

「でもうちの子は

そんなに汚れもないし、

口臭もないから大丈夫」

そう思っていませんか?

 

実は1歳を超える犬の

実に80%以上に

歯周病の徴候がある

そんな研究結果が

たくさん存在しています。

 

ズバリ、あなたのワンちゃんが

あなたが気づかないうちに

歯周病になっている可能性が

非常に高いのです。

 

いつまでも

大切な歯を残してあげたい。

そう考えているのなら、

今すぐ、歯周病治療に

力を入れている動物病院で

相談してください。

 

 

まとめ

歯周病は、歯の病気ではなく、

歯の周りの病気。

 

しかも細菌による感染症。

 

放置するとどんどん進行し、

抜歯せざるを得なくなります。

 

そうならないためにも、

歯石とりは歯周病治療に

ならないことを知り、

正しいメンテナンス方法を

学んでくださいね。

©森のいぬねこ病院