スタッフブログ

投稿者:森のいぬねこ病院 スタッフ

鍼治療でよく聞かれる質問💡

こんにちは!芋沢院の榎原です☀️

 

鍼治療が気になってきてくださる方

がちらほらいらっしゃいますが

 

どの方も初めては結構不安そうです🫤

 

よく聞かれる質問と、

行っている様子を写真ですが見せたいと思います!


 

鍼の流れ

①まずは穿刺するツボを揉みます(前揉)

そしてアルコール消毒を施します。

②続いて穿刺する部位に鍼を固定します。

この時左手で皮膚を張る様に持っています💡

③固定した鍼の頭をぽんっと叩いて、皮膚に刺入します。

④外套(プラスチックのカバー)を抜きます。

⑤鍼をゆっくりと経穴まで刺入します。

この時うまく刺激できるとなんらかの反応(得気)が得られます。

⑥刺入が完了したところ。

この後、鍼をぴんぴんと弾いて刺激したり、(振せん術)

電気を流して刺激(電鍼)することもありますが

刺すだけ(置鍼)でも十分な刺激となります💡

電気を流すと嫌がってしまう元気な子は

刺すだけでも十分でしょう!

 

良くある質問

①痛くはないんですか?

A.注射の針よりも、極細の鍼を使いますので、痛みはほとんどありません

もちろん完全な無痛ではないため、部位によっては痛みが出たり、

人では深部をマッサージされるようなずんとした感覚があります。

 

②嫌がりませんか?

A.最初は緊張して逃げようとしたり、刺されてびっくりしてしまうことはあります。

しかし慣れると、じっとしていれば痛くないため、

大人しく施術させてくれることがほとんどです。

 

③血が出たり危険性はありませんか?

A.稀にですが出血は起こります。ただしすぐ止まるケースがほとんどです。

安全を考慮し、血が固まらない病気の子は行いません。

また、深く刺すと危険な部位は存在します。(頭部や胸部)

当院で施術する獣医師は鍼治療の実技講習・認定を受けており、

危険が最小限になる様技術を習得し行なっています。

(胸部→肺に刺さり気胸を起こす危険性があるため深く刺さない)

 

④効果はすぐ現れますか?

A.疾患により反応は様々です。

早い子だと翌日から1週間以内に変化を感じたと言われますが

慢性の疾患や重度の麻痺を起こしたヘルニアなどは

治療に長期間を要することもあります。

*部分的な改善は比較的短期間で現れます。

 

⑤猫でもできますか?

A.体を大人しく撫でさせてくれる子であれば穿刺は可能です。

電鍼はできないことが多いです。

猫はストレスに弱いため、

触られたり処置をされることがストレスになる場合には

治療は控えることも必要だと思います。

穿刺ができそうな場合には、一回の施術の刺激・ストレスを弱くして

定期的な実施ができると良いでしょう。

 

⑥どんな病気に効果がありますか?

A.中医学の理論では、泌尿器病、婦人病、消化器病、神経疾患

など多くの疾患に効果があります。

私はもっぱら運動器疾患老齢期の元気調節のために施術しますが

下痢や嘔吐の猫ちゃんに即効性を認めた経験もあります。

 

特にヘルニアの治療では確かな効果を感じており、

積極的に利用したい治療だと考えています。

 

 

⑦頻度はどのくらいですか?

A.疾患にもよりますが、しっかり効果を出したい場合には

最初は1週間に1回を目安に開始します。

効果が認められたり、4〜8回実施後、

2週間から4週間に1回まで

頻度を落とす事を目標として実施します。

 

急性疾患(下痢など)で行う場合には単回の実施で良いでしょう。

 


本日はこの辺にて終了します!

疑問は解決できましたでしょうか?

 

ご興味があってもっと詳しく話を聞いてみたい方は

是非一度病院(芋沢院のみ)へお問い合わせください^^

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