スタッフブログ

2019年03月07日  

投稿者:榎原陸

けつ。血。ケツ

下品なタイトルですみません!(出オチ?笑)

副院長の榎原です。

 

この前のはちみつ葛湯が思いのほか反響あり、

診察でも聞かれることがありました^^

昔ながらの大根のはちみつ漬けなんかも試してみたことがありましたが

あっちのほうが飲みやすくて空咳にはおすすめですね

 

ちなみに、治ったと思った私の咳は良くなったり

ひどくなったりを繰り返したので、

原因はなんだろうと考えてみたら、

猫アレルギーでした。。

今までは咳喘息の症状出たことはなかったのですが

猫のよだれやフケを大量にあびるとひどくなるようで

アレルギーのおくすりと、お世話のときに手袋・マスクで落ち着きました。

 

やっぱり原因を考えることって大切ですね^^;

 

 

さて、前置きが長くなりましたが

今日は中医学の基本概念

血(ケツと読みます)について

中医学を知らない方にもわかるようにお話してみたいと思います!

 


中医学において、

血とは気と同様に生体の根源をなす要素の一つです。

まだ解説していない、津液と合わせて

気・血・津液

と並んで示されることが多いです。

その血、ですが

前回で

気は

エネルギーや機能の事

とご説明しましたが

 

血とはズバリ栄養分と水分。

西洋医学的な血液と通じるものがあります。

ただ、中医学は物質として血を定義しているというより

概念的・システム的に栄養を運び、滋養するものを血と称します。

 

なので西洋医学のように赤血球や白血球、血小板と言った概念は含みません

むしろそれらの担っているような免疫機能や止血機能は

血とともに巡る気によるものと考えます。

 

血は津液(食事中から摂取・吸収して作られた体液)と

営気(食事中から摂取・吸収して作られた気)

から作られます。

 

要は食べ物から胃・脾の機能によって抽出されたものが

血へと変化して脈へと流れるのです。

 

 

繰り返しになりますが

血のはたらきは臓器をめぐり、栄養し、潤すこと。

そして、中医学では精神活動の基本物質となります。

人の精神活動が充実し、スムーズな思考を行うためには

血が満ち、脈をスムーズに流れる必要があります。

 

なので不足=血虚となった場合には

・栄養分が全身に行き渡らないことによる

めまい、目のかすみ、被毛の艶が悪くなる、四肢が冷えてしびれる、顔色が悪くなる

・精神活動の基本物質がなくなるので

元気が無くなる、ぼんやりする、健忘、不眠、イライラ

などの問題が起こります。

 

また、血液の流れが滞る場合にも問題が起こります。

これを血瘀もしくは瘀血(けつお・おけつ)といいます。

後ろ足にしびれや痛み、冷えが出ているのも中医学では瘀血の症状です。

他にも皮膚のシミ、舌の色の黒ずみ、体のしこり

などの症状も瘀血の症状です。

現代医学的には血液ドロドロ、循環が悪いもののことですね!

皮膚の血液の流れが悪いので、皮膚症状の治りが遅かったり、

痒みが出たりもします。

 

血は気の作用によって作られるため、

もし前回お話したような気虚になると

同時に血虚も起こりやすくなります。

 

そのため、老人の気虚は血虚を伴う事が多いので

足腰が弱い、貧血気味、毛並みが悪くなる、傷の治りが遅い

などの問題が出てきます。

 

 

 

気虚、血虚を治すには

血を補う、気を補う生薬や食材を用います。

気虚にオススメの食材は鶏肉、鮭、カリフラワー、かぼちゃ、さつまいも

生薬では人参や紅景天などを配合したものとなります。

 

血虚にはレバー、ほうれん草、にんじんが良いとされます。

生薬では当帰や白芍薬などが使われます。

 


 

気虚、血虚のような虚証と言われる体調の変化は

高齢になるとよく起こります。

また、慢性疾患でも体でいろいろなものを消耗しますので

腫瘍や肝臓病、皮膚病などでも長期の治療を

行っている方には治療の一助となるでしょう。

 

食が細くなってきた、毛並みが悪くなってきた

足腰が弱くなってきた

などの相談で積極的治療(手術や原因の除去)が

難しい病気の場合、あるいはそれが見つからない場合

 

まずこれらの体質を診断し、フードに食材のトッピングなどを加えてみてはいかがでしょう?^^

上げる量や頻度には注意が必要な食材もあるので、

ご不安な方はお気軽にご相談にいらしてください!

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