スタッフブログ

投稿者:森のいぬねこ病院 スタッフ

お口のにおい、気になりませんか?

こんにちは!芋沢院の榎原です☀️

 

先日の休みに、山形の児童館に遊びに行ってきました!

仙台市とは違い、山形には無料の屋内遊具施設が

たくさんあり、とても羨ましいです😲

 

のどかだし、春夏の山形は運転するのも楽しくて

良い土地ですよね☺️

 

雪が多い冬はちょっと住む自信ありませんが笑

 

暖かい今の季節、今年は山形を満喫したいと思います⛰

 


話は本題に変わりまして

 

皆さんは、家族のわんちゃん、猫ちゃんの

口臭」って気になりませんか?🤔

 

特にわんちゃんは大好きな人のことをベロベロ

舐め回しますが、

臭いから舐めないでー😂

なんていうこと、よくありますよね笑

 

「動物なんだから臭いのは当たり前じゃないの?」

と飼い主様自身が思われてたり

「犬は歯が汚くなって、歳を取ったら抜けるのが当たり前!」

と獣医さんに言われたりしていませんか?

(実際に言われたという方がいました😓)

 

私から言わせて貰えば、

そんなことはありません!!

確かに、犬や猫の口の匂いは人にとっては

少し獣臭いと感じるかもしれませんが

健康であれば、「臭すぎて気になる!」なんてほどではないはずです。

 

ましてや、歯が抜けるのが当たり前なんていうことは

ぜっっっっっったいにあり得ません😠

 

 

では、なぜ臭いのでしょうか?

 

それは、あなたの家族のわんちゃん、猫ちゃんが

歯周病だから

かもしれません。

 

犬では歯周病は口の中の疾患のうち、

最もポピュラーな疾患です。(5割以上)

人で多く認められるような虫歯(齲歯【うし】)は、

ほとんど見られません。(1割以下)

猫では虫歯はないとすら言われています(報告自体はあり)

*ほかに見られる疾患としては、歯の折れ、腫瘍、口内炎など

 

歯周病は口の中に発生する感染症です。

感染症というのは、細菌がたくさん増え、体に悪さをしている

ということですが、具体的にはどんな悪さをしているのでしょう?

 

歯周病では、口の中にいる細菌の働きにより、

歯茎の炎症歯槽骨の溶解による痛み

そして細菌の温床である歯石歯垢による

口臭💭が特に問題となります。

 

歯周病である口を放置していると

次第に歯を支える骨が溶けていき、

歯が抜けたり

顎の骨折を引き起こし

食べることが困難な状態になってしまうこともあります😢

こうなると現在の医療では治すことは難しいです。。

 

さらに、、

わんちゃん、ねこちゃんが歯周病によって

脅かされる問題は

口の中・顎の骨だけにはとどまりません😫

 

歯周病の細菌は、血管を介して

全身へと移動し

全身の臓器へとトラブルを引き起こすこともあります

一例では、

・心臓病(心内膜炎など)

・慢性腎臓病

・肺炎

・肝炎

・糖尿病

が歯周病との関連が示されています。

実際に、重度の歯周病の子で、心内膜炎と診断したことが

当院でもあります。

(きちんと診断ができたため抗生物質の治療により改善しました!)

 

 

そして、これらの問題を引き起こす細菌はもちろん、

環境中・人へと飛び散っていきます。。☠️

 

環境の細菌汚染になるばかりか、

口を舐めさせることで、犬の歯周病細菌が

人に移るということも示唆されています😨

(飼い主とペットの口の中の細菌の遺伝子が一致したという報告)

 

 

このようなたくさんのトラブルを引き起こしてしまう

歯周病ですが

実はあまり深刻に捉えていなかった、という方も

多いのではないでしょうか?

 

今回は少しでも、愛犬・愛猫の「口の臭さ」

に皆様が関心を持って、「なんとかしなきゃいけないかも?」

と思っていただけたらそれだけで嬉しく思います☺️

 

まとめ

・犬猫の口の匂いは歯周病のせいかも?

・放置すると痛くてご飯が食べられなくなるかも!?

顎の骨が折れちゃうことも。。

・もっと酷い場合では、全身の感染症を起こすことも。

人や環境にも移してしまうよ!


 

次回は歯周病の予防や治療について触れてみたいと思います^^

是非続けてみてください!

 

当院は山形にも近いためか

仙台、山形からも治療にいらっしゃる方がいます。

家の近くで相談できなくて困っている方も

是非一度ご相談に来てくださいね^^

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