スタッフブログ

2019年03月29日  

投稿者:森のいぬねこ病院 スタッフ

猫ちゃんの生理!?

こんにちは。とらにーですにゃ🐾
今回は猫ちゃんに生理の出血はあるの??

というご質問をいただきましたのでそのお返事。
ずばり、猫ちゃんに生理の出血はありません!!

以下佐藤先生にバトンタッチ~

そもそも「生理」とは何か?というと、

一般的には、人間と高等霊長類、一部のコウモリやげっ歯類の

雌の子宮から周期的に起こる「生理出血」のことを言います。

子宮は排卵されると妊娠の準備をしますが、

妊娠しなかった場合に、その内膜が剥がれ落ちてくる際の出血です。

猫ちゃんは交尾をした時だけ排卵する交尾排卵動物です。

そのため交尾刺激がなければ定期的な排卵はなく、

生理出血で血液は失われない仕組みになっています。

ちなみに、わんちゃんでみられる出血は発情出血です。

発情の始まりにホルモンの影響で子宮内膜が腫れて生じる出血で、

生理出血とは別ものです。

というわけで、

猫ちゃんの陰部・尿路からの出血は病気のサインと考えて

早急に病院を受診してほしいです。

ところで、雌猫さんをグループで飼育すると

交尾のない状況でも自然排卵する猫さんがいるそうです。

この現象はライオンでも知られていて、

同時に発情し、妊娠・出産し共同で子育てすることで

子どもの生存率を高めるのだそう。
また、わんちゃんで時々みられる偽妊娠。

これは妊娠していないのに妊娠したような症状(乳腺の張り等)が生じることで、

プロラクチンというホルモンの分泌過多が原因と考えられています。

偽妊娠するわんちゃんは周期の度に繰り返す傾向があるそうです。

一方猫ちゃんの偽妊娠は、わんちゃんほどの徴候は示さないと言われています。

今まで出血があっても元気だったから様子を見ていたら大丈夫だったよ、というお話を時
々伺うこともあるのですが、後半のいくつかの観点から説明が付くようなつかないような
、、という訳で、いずれにしても病院にご相談の上、特別体調が悪くなくても一緒に経過を見守らせてくださいね。

 

ふむふむなるほど。※トラニーは避妊済み女子です。

 

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