こんにちは!芋沢院の榎原です☀️
突然ですが皆さん親知らずを抜いたことはありますか?
私は左下に生えていたものは
2年前に大学病院まで行って抜きました😅
反対側も抜こうね
と言われたのに
その後次回再診日も言われず
連絡も来ず
改めてこちらから連絡しようにも
気乗りせず笑
反対側は埋まったままであります😂
そんな親知らずは犬猫にはあるのでしょうか?
解説していきます!
そもそも親知らずとは
親知らず(おやしらず)とは、
大臼歯(大人の奥歯)の中で最も後ろに位置する歯であり、
正式な名称は第三大臼歯、智歯(ちし)とも呼ばれてるそうです。
永久歯は通常15歳前後で生え揃いますが、
親知らずは生える時期が概ね10代後半から20代前半であり、
親に知られることなく生えてくる歯であることが
その名前の由来だとも言われています。
また、先天的に生えてこなかったり
生えたとしても向きが正常な歯とはことなったり
埋まっていることが多いものです。
(日本歯科学会を参考に一部編集)
ということは、親知らずの特徴は
①一番奥に生えてくる歯
であり、
②他の歯より生えるのが遅いor生えない
③生えたとしても変な向きが多い。
ということになりますね🤔
犬猫にあるのか?
結論から言うと(基本的には)ありません!!
私の知る限りでは、
②他の歯より生えるのが遅い歯
はあっても、
それが
①一番奥であるわけではなく、
また、生えてくる場合はほとんどのケースで正常な
生え方となります。
親知らず・・・みたいなもの
稀に遺伝的な理由などで
歯が生えてこない(欠歯)
や
生えすぎる(過剰歯)
あるいは密生歯といって
小型犬で顎が小さすぎて歯が
曲がって生えることがあります。
また、最も親知らずのイメージに近いもので、
歯が埋まって出てこない(埋伏歯)
と言うことは一番奥歯ではなくとも
認められます。
これらは全て親知らずのように
そうなることが多いよ。
というわけではなく、
少数派な病態となります。
しかし傾向としては、小型犬や
フレンチブルドッグ・パグのような短頭種
では歯の生え方の異常が多いです。
人では抜くことも。動物では?
先ほど結論づけたように、
動物では人の親知らずのような歯はなく
全て正常な時期に生えそろうことが
ほとんどです!
なので親知らずのように
変な生え方をしたから歯を抜きましょう。
と言うのはあまり一般的にはありません😲
ただしもちろん、
過剰歯や密生歯のように、
異常な形で生えた歯に関しては、抜かなければならない
ということはあります。
定期的な歯科検診を!
これらの歯並びの異常については
普通に飼い主様が口を見て気づく
と言うことはほとんどないでしょう。
気づけたら逆にすごい!
なので生後1年くらいで最初の歯科検診を
健康診断あるいは避妊去勢手術と合わせて行い、
その後
2〜3歳ごろから麻酔下でのクリーニング
その際一緒に、レントゲンにて
埋伏歯や異常歯のチェックをしましょう。
その後は1〜2年ごとに麻酔下で
歯周病検診+クリーニングを行うと良いでしょう。
健康な歯を守り、
80歳になったときに20本以上の歯を残す
8020運動
と言うものが人では提唱されています。
(人の永久歯は28本(親知らずのぞく))
わんちゃんでは42本、猫では30本の歯が存在します。
犬猫ではこういった語呂の良い運動は
ないですが、高齢になっても自分の歯で
ご飯が食べられるよう、
小さいうちから取り組んでいきましょうね😁
ちなみに本日のトップ画像は
看護師黒田さん作成⭐️可愛くて上手!😻