2019年02月21日  

狂犬病ワクチンは獣医師の儲けの道具か?

こんにちは!!
院長に西原です。

今回は狂犬病予防接種は必要か?
ということについて。



狂犬病ワクチンをめぐる声

昨年、獣医さんの学会でも、
「狂犬病予防接種の義務は不要」
的な演題で発表がありました。

まあ、抄録の内容が稚拙でしたので、
私は聴講しませんでしたがw

あなたもご存知のように、
ワンちゃんは、
生後90日を過ぎたら、
年に1回の狂犬病予防接種
が義務付けられています。

これは法律で決まっているので、
日本で暮らすワンちゃんは、
必ず接種する必要があります。

しかし、その学会発表のように、
「義務化せんでもええやん」
という声は確かにあります。

あと、獣医師以外の業界からは、
「狂犬病予防接種は、
獣医師の儲けのためにやっている」
っていう声もあります。

確かに、私も昔ブログで、
「狂犬病ワクチン必要や!!」
って書いたら、
「この守銭奴め!!」
的なメッセージを
いただいたこともありました。

狂犬病ワクチンは儲けのため?

で、この問題って、
◆狂犬病ワクチンは儲けのために続けている?
◆もはや日本には狂犬病は存在しないから不要
っていう二つの面があると思っています。

狂犬病ワクチンは、
法律での義務はあるけど、
実は日本ではもはや
いらないワクチンなのでは!?

法律じゃなく、
医療的な視点では
いらないでしょ?

それでも
狂犬病ワクチンに
しがみついてる獣医師は、
お金のためでしょ?

っていう考え方。

えっと、私は
狂犬病予防接種は必要
って考える獣医師ですが、

まず、うちの病院では、
狂犬病ワクチン料はタダ
なんです
(診察料は頂いてます)。

つまりですね、
うちは、森のいぬねこ病院は、
狂犬病ワクチンを
打てば打つほど
赤字
になるんです(涙)

ぶっちゃけ
他の獣医師さんは知りませんが、
少なくともうちは、
儲けのために
狂犬病ワクチンを
勧めているわけではありません。

逆に、その価格のおかげで、
多くの狂犬病ワクチンを
接種させていただいています。

そしてもはや、
他の儲けで
その狂犬病ワクチンの赤字を
なんとかせにゃならん、
的な状態なんです(涙)(涙)

でも、それでも、
狂犬病予防接種は必要
だと考えています。

なので、そんな私が
「狂犬病ワクチンは必要」
って言ってるから、
少なくとも儲けのためじゃない
ってことはご理解いただけるかと。。。




日本に狂犬病は存在しない?

日本のように、
国内で狂犬病の発生がない国を
『清浄国』
と呼んでいます。

日本は島国なので、
比較的、他の地域からの
動物の侵入を防ぎやすく、
狂犬病のような、
動物から入りやすい伝染病は
管理しやすいと言われています。

ちなみに、狂犬病は、
人や犬だけでなく、
哺乳類全体に感染する
ウイルス病です。

(ってことは猫とか
ハムスターとかは??)

で、日本のように、
島国の国は、清浄国が多いんです。

が、

21世紀に入って、
島国にも狂犬病が入ってきています。

狂犬病清浄国が
どんどん減っているんです。

一番記憶に新しいのは、
2013年の台湾での発生。

台湾は狂犬病清浄国でしたが、
今では、完全に汚染された国に
なってしまいました。

しかも、侵入した原因は
よくわからん。。。

ちなみに、当時は、
「こら日本もやばいで」
という声もありましたが、
未だに、きちんとしたデータを持って
「日本は大丈夫、えっへん!」
という声はありません。

ということは。。。

ということで、
狂犬病ワクチンは
法律どおり、
年に1回、うっていただきたいのです。

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