こんにちは!!
院長の西原です。
今回は、当院でも多く
診察させていただいている
皮膚病
について、
その本当の原因について
お伝えします!!
皮膚病治療の3つのポイント
私が皮膚病を治療させていただくにあたり、
特に大切にしているポイントが3つあります。
1. 目の前の「辛い!!」を取り除く
皮膚病のほとんどは
かゆい
という症状に悩まされます。
ひどい時には、
夜も眠ることができません。
あなたが寝ようとしても、
その横でワンちゃんが
カサカサと掻きむしります。
そして、痒くて掻いてしまうと、
さらに痒みが増してしまう
という悪循環になってしまいます。
やめられない止まらない
というやつです。
ですので、
皮膚病の治療ポイントの1つは
この痒みをしっかりと止めること
が重要になります。
2. 原因を除去する
再発を繰り返す皮膚病
の多くは、痒みだけ止めても
治療を止めると
すぐにまた痒くなってしまいます。
ひどい場合は、かゆみ止めを
使い続けることで、
薬が効かなくなってしまう
そんなこともあります。
ですので、目の前の痒みを
止めるだけじゃなく、
その原因を見極め、
しっかりと取り除くことが
重要です。
ここでは、しっかりと
診断
することが大切になります。
診断をすることで、
おおよその原因がわかるのですが、
当院に転院される方の多くが、
かかりつけの病院では、
はっきりした診断を教えてもらえない
と言われます。
もちろん、一時的な皮膚病は、
対症療法だけで、
あとは自分の力で
治ってしまうことも多いので、
わざわざ高価な検査を駆使して
診断しなくてもなんとかなります。
しかし、再発を繰り返す
慢性の皮膚病
では、診断がつかないと、
対症療法だけで引っ張ると、
その副作用などに困るようになります。
3. 本当の原因を見つける
「え?さっきので原因は
わかったんじゃないんですか?」
と思われるかもしれませんが、
実はそれだけでは、
なかなか健康を取り戻すことが
難しいのです。
実は診断によって明らかとなった
皮膚病の原因には、
さらにその奥に原因があることも
あるのです。
例えば、よく見る湿疹では、
多くの病院では、まずは
痒みを抑える塗り薬
を使います。
しかし、塗れば良くなるのですが、
止めると再発します。
そこで、皮膚の検査をすると、
細菌感染が発覚し、
膿皮症
という診断がつきます。
あるいはカビが見つかった場合は、
真菌症
という診断がつきます。
つまり、
細菌やカビが皮膚炎の原因
だったわけです。
そこで
細菌やカビをやっつける薬
を投与することで、
原因にアプローチした治療
となります。
一見、めでたしめでたし、
と感じるかもしれませんが、
実はこれだけでは終わりません。
膿皮症や真菌症の中には、
やはりそれでも再発するケースも
多く見られるのです。
そこで重要になってくるのが、
細菌やカビが感染してしまう原因
をしっかりと見極めることなのです。
つまり、原因の原因を見つけ、
そこにアプローチすることが
大切になります。
皮膚病の本当の原因は?
しかし、原因の原因への
アプローチは非常に難しく、
ほとんどの方はそこまでの
対応ができていません。
なぜその原因の原因への
アプローチが難しいのか?
それは、
◆原因の原因が一つではない
◆原因の原因を診断する方法がない
◆原因の原因を見つけるのに時間がかかる
◆原因の原因の一つが「あなた」
こういった要因が挙げられます。
特に最後の点は、
驚かれる方もいらっしゃると思いますが、
慢性病の原因の一つは
生活習慣にあります。
ですので、ワンちゃんの
生活習慣を司っているあなた
が原因となるのです。
もちろん、診療の中で、
飼い主の方を責めたりするつもりは
全くありません。
逆に、私がより良い情報を
しっかりとお伝えしていれば、
もう少しなんとかなったかな
と思うところが大きく。。。
いずれにしましても、
今をより良く、
そしてこの先もより良く
するためには、
生活習慣の改善も必要なのです。
そのため、私の皮膚病の診療は、
時間をかけて犬を診させていただく
だけでなく、
飼い主の方とのコミュニケーションも
非常に大切にさせていただいております。
患っている期間が長い皮膚病は、
治療にかかる時間も長くなります。
でも一歩ずつ、確実に良くなります。
アトピーやアレルギーなど
治らない皮膚病も、
ワンちゃんが辛くならないよう
コントロールすることは可能です。
特にこの時期は皮膚が悪化しやすくなります。
気になる方は、早めの診察をお勧めします。