こんにちは！！
前回お伝えした
猫ちゃんの慢性腎疾患
（CKD：以前の慢性腎不全）
について、
今回はもう少し
その病気にフォーカスして
お話をさせていただきます。

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猫の慢性腎疾患（CKD、慢性腎不全）は、
高齢の猫ちゃんに
もっとも多く見られる病気です。

はっきりした原因は不明ですが、
年をとると腎臓の機能が低下してしまう病気です。

腎臓は、血液を浄化して、
老廃物を尿に流したり、
あるいは赤血球を作る物質を出したり、
血圧を調整したりする働きがあります。

しかし、慢性腎疾患では、
その腎機能が低下しますので、
体に老廃物が溜まったり、
貧血を起こすようになります。

特に体に老廃物がたまると、
その老廃物が体のあちこちに障害を与え、
口内炎や胃腸炎を引き起こし、
元気食欲の低下、嘔吐、口臭の悪化などを
認めるようになります。

また猫の慢性腎疾患は、
人間のそれとは異なり、
腎機能が低下すると、
尿がたくさん出るようになってしまいます。

そのため、体が脱水気味になり、
常にお水を飲みたがる、
いわゆる
『多飲多尿』
という症状を認めるようにもなります。

ちなみに、この多飲多尿という症状は、
他にも糖尿病やホルモンの病気など、
非常に厄介な病気に見られる症状ですので、
気になる場合は、
早めに動物病院を受診するようにしましょう。

猫の慢性腎疾患で、問題となるのは、
その早期診断の難しさ。

よく”血液検査”で腎臓が
悪くなっていることを知る機会が
多いと思いますが、
実は、この血液検査で
腎臓の異常が出てくるのは、
腎機能の7割異常がダメージを
受けた段階からなんです。

そうなんです、7割やられないと
血液中には出てこないんです。

これでは、早期発見とは言えませんよね。

そこで、今のところ
オススメなのが
尿検査。

尿検査では、血液よりも早い段階で
腎臓のダメージを評価できますので、
高齢の猫ちゃんは定期的な尿検査を
オススメしています。

ただし尿検査は一度の検査では
はっきりしないことも多いので、
できるだけ複数回、
定期的に行う必要があります。

そこをご理解いただいた上で
実施することが重要です。

次回は猫の慢性腎疾患の治療
についてお伝えしますね。

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