こんにちは!森のいぬねこ病院 芋沢院の 榎原です☀️
最近オープンした錦ケ丘の温浴施設がとても気になります。。
動画編集のためのレンタルスペースがあるそうで、
時代を感じました😅
今日は皮膚にイボができたんですが
と相談を受けたときにどういった点に着目しお話ししているか
書いていこうと思います!
皮膚にイボを見つけたら
「イボ」と書いていますが、医学的には
「結節」もしくは「腫瘤」と表現します。
両者の違いは大きさで、大体3cm以下の物は結節と言われていますが
あいまいな基準なので大きいと思えば腫瘤と表現します😅
さて、このイボを見つけたらまずは
出血や痛みがあるか
どうかをみてください。
もしイボから出血が見られたり、
痛みがあるようならば腫瘍でなくても
不快感があるためなにかしらの対応をしてあげるのが良いでしょう。
病院で相談をしましょう。
次に大きさをチェックします。
痛みはなくとも腫瘤が3cmを超えるようであれば
早めの対処をした方が良いです!
また、仮に小さいとしても
数日のうちに大きくなるのであれば
早めに病院へかかることをお勧めします。
今は小さいから様子をみようかな、という場合には
いつ気づいたか、その時点の大きさをを
客観的に記録しておきましょう。
気付いてから何日くらい経過したものなのか
そしてその大きさの変化はあるのか
と言う情報が、そのイボが腫瘍なのかどうか
を推測するのに役立つからです。
あとは出来物の場所も重要です!
背中や首の皮膚表面のぽろんとしたイボであれば
良性のものが多いです。(絶対ではないですが)
・耳や口の中
・乳腺
・手足
にあるイボは要注意です。
悪性度の高い腫瘍であったり、
大きくなると取り除くのが
困難になるケースが多い部位です😭
これらの部位にイボを見つけた場合は、
例え問題ないように思えても
早めに相談をしておきましょう。
イボの対処
病院へ来ていただいたら
実際の様子を見て、以下の処置の中から相談します。
①様子見、外用や内服による対症療法
②細胞診検査(場所、性格により局所麻酔or鎮静)
③切除生検(局所麻酔)
④切除(全身麻酔)
⑤凍結療法(局所麻酔)
⑥化学療法(抗癌剤)
いきなり③〜⑥を行うことはまずないですが😅
状態により、まずは早期に②細胞診検査を行います。
細胞診検査は、そのイボの形や場所から
針を刺したり、テープやスライドガラスを使ったりします。
取れてくる細胞の形や染色後の色、細菌などを
見て治療方針を決定します。
細胞診検査を行わずに即③、④に進むこともできますが
切除することで思わぬ合併症を引き起こしたり
悪いものと思わず小さく切った結果、
再発・転移を引き起こしたりする恐れがありますので
前もってどんな腫瘍の疑いが強いか調べておくと
安心です。
また、切除後には組織を病理検査に提出することで
確定診断となり、その後の追加治療(⑥化学療法)
の必要性などを検討できます。
明らかに良性と判断されるイボでも
除去したい。でも全身麻酔は不安
と言う方には⑤の凍結療法がお勧めです。
凍結療法は液体窒素を用いてイボを縮小させる
治療法で、大人しい子であれば麻酔が不要です。
ちなみに当院では実施していませんが、
多少大型の腫瘤でも局所麻酔で処置する場合には
レーザーによる治療なども有効です。
処置後の傷の治り
体表手術の多くは当日退院、あるいは一泊の入院で
完了します。
健康であり、手術により完全切除が達成できれば
早くて7日、遅くとも21日で術部の皮膚は綺麗になります。
(傷の縫い方や部位、本人の状態などにより治癒期間は異なります)
あくまでも目安となりますが、
このくらいの期間で不安が解消される!
という参考になればと思います😉
イボのお話しでした!
いきなりイボを見つけたら心配になりますよね😭
ここに書いてある流れを参考にしていただきつつ
心配であれば読み飛ばしてでも
すぐに病院へ行って相談していただければと思います!笑