こんにちは!芋沢院の榎原です☀️
最近、運動習慣がついて少し痩せてきた榎原ですよ💪
100日後に痩せる獣医とかインスタに載せてみようかと思いましたが
恥ずかしいので黙々と頑張っています笑
今日はのんびりと?
Q&A方式で病院のデンタルケアでよく受けるご質問に対して
お答えを載せていこうと思います!
迷われている方は是非ご参考ください🙇♂️
Q1.全身麻酔って絶対必要なの?
A1.はい、必須です。
理由としては、検査を目的とした場合、歯科検査、治療の手法のほとんどが
動物にとって受け入れ難いものになります😅
細い棒で歯茎をちくちくしたり、
お口の中にレントゲンの板を入れてじっとしたり。
(万が一噛んで壊したら…😨)
場合によっては抜歯から縫合まで。
世界に1頭いるかどうかレベルのお利口さんでなければ
無麻酔で協力してもらうことはできないでしょう。。
安全のためにも、全身麻酔が必要となります!
鎮静ではダメです><
歯をただ抜くだけでいいと思ったらダメです。
抜きっぱなしでは口と鼻が繋がってしまうかもしれません。
出血が止まらないかもしれません。
歯や骨が折れるかもしれません。
不足の事態に備えるためにも、
全身麻酔と万全な準備が絶対に必要です⚠️
Q2.全身麻酔って、危なくないの?
A2.健康な子で適切に行えば、安全です!
検査上異常の認められない動物での麻酔関連死亡事故の割合は、
報告によっては0%とも言われます。😲
さすがに0%というのは
一部の研究結果なのでそれだけを参考にはできませんが、
それくらい安全なものということです。
当院ではいくつかの報告を参考にして、
健康な動物であれば0.001%ほどの割合で
麻酔事故が起こりうると説明しています。
私は幸運なことに健康な子での死亡事故はまだ出会ったことがないです。
願わくば10万頭に1頭の事故に遭遇することなく
引退までいきたいものです😅
Q3.高齢で、持病があっても麻酔はかけられますか?
A3.状態によります🤔
例えば軽度の疾患(腸炎やわずかな心雑音)で
本人は至って元気であれば問題なく実施できると思います。
高齢であればわずかに麻酔リスクは高まると考えられていますが
明確な根拠(論文)はありません。
もちろん、食欲不振や元気の低下があればリスクが高いですし
疾病によっては手術自体勧められないこともあります。
(悪性腫瘍がある場合など)
心配であればまずは健康診断を受けて、十分に麻酔リスクとメリット
を相談してからやるかどうか考えてくだされば良いと思います。
歯周病であればメリットは必ずあるので、
あとはリスクの問題ですね。。
Q4.歯をどうしても抜かないとダメですか。。
A4.残念ながら、抜歯するしかないことが多いです。。
歯折(歯が折れてしまった)、齲歯(虫歯)や
初期の根尖膿瘍などでは、インプラントや根管治療
などが実施できることもありますが、
専門的な設備、技術が必要であり
どこでも実施できる治療ではありません。
また、重度の歯周病ではこれらの方法は不適応で、
抜歯をする以外に病の進行を食い止める
方法はありません。
歯を残したければ若い頃からのケアにしっかり取り組みましょう!
歯周病が進行してなければ当然抜かなくてOKですよ👍
Q5.歯を抜いても大丈夫なんですか?
A5.問題ありません。
むしろ、ご自分の歯が全部虫歯であり、どこで噛んでも
痛みがある場合を想像してみてください。
痛みがなくなった方が幸せではないでしょうか?
重度の歯周病では抜歯をする以外に治療する方法がなく
動物はこの痛みにじっと耐え続けている状態です。
痛みから解放することでむしろ元気を取り戻し、
ご飯を美味しく食べられるようになります!
歯周病の歯は痛くて元から噛まずに食べることに
慣れているため、なくなっても食事に支障ありません。
ただし!
見た目の変化は絶対に起こりますし
場合によりベロを出したままになることもあります。
そこは進行してしまった以上、避けられないことです。
受け入れていただくほかありません。。
私個人の経験では、こういったお話しを必ずするのですが
「意外とそんなに変わってなくない?
むしろちょっとペロッてしてて可愛くない?」
という飼い主様がけっこういます😅笑
今回は5つの質問に対する回答でした!
私なりの理由を添えているので長くなりますので
5つで切りたいと思います😅
また次回は別の質問について書こうと思います!