スタッフブログ

2023年11月09日  

投稿者:森のいぬねこ病院 スタッフ

病気ゼロを目指してー食事編その4

こんにちは!芋沢院の榎原です☀️

 

いまだに風邪から復調しません😢

もともと体温が低くて体がだるくなりがちなんですが

最近も36度を超えないので

ずっと体が重い。。

こういう時にこそ葛根湯や麻黄湯などの

辛温解表剤で邪気を追い出さなければいけませんね><

 

さて今日は、気になるフードを選ぶ時のポイント

についてお話ししたいと思います。

細かいことを言いすぎるとキリがないので、

本当に大事な要点に絞って書きたいと思います


①総合栄養食かどうか

最も大切なポイントは、そのフードが

きちんと動物に必要な栄養価を持っているかどうかです。

 

様々なフードがあり、中にはこの基準を重要視しなくとも

良質と判断されるものはありますが

基本的に選ぶ際には「総合栄養食」であることが第一条件になります。

総合栄養食とは、簡単に言えば

水とそのフードのみで健康状態を維持できる

という栄養価基準をクリアしたフードになります。

 

この基準をクリアしていないフードは

一般食

と記載され、おやつや一部のドッグフードはこれになります。

素人目には総合栄養食でないものは良いものもありますが、

健康を損なう恐れがあるかどうか

判断できないため、

特別な理由がなければ総合栄養食をチョイスするようにしましょう。

 

②給与試験を行なっている、あるいは実績があること

身もふたもないかもしれませんが

多くのペットフードは

総合栄養食の基準さえ満たしてしまえば、

あとは好き勝手自社の特徴をアピールして

売れそうな商品を販売することができます。

 

しかし、実際に食べてみたら粗悪な材料であったり

保存料添加物のせいで

悪い影響が少なくないものもあります。

無添加」や、「素材にこだわっている

など書かれているものであっても

安心できません。

こういった謳い文句は

「添加物」として記載する義務のあるものを使用していない

だけだったり、「こだわった」だけで別に「良いもの」ではなかったりします。

法律や人の心理をうまくついている可能性が拭えない

ということですね。

 

なので結局は、自社で給与試験を行い、

実際に動物に与えてみて健康ですよ!

というお墨付きのあるフードや

長年市場で出回っていて、

このご飯を食べている子は健康的だ

と信頼性のあるフードがお勧めされます。

*ただしネットの口コミを鵜呑みにするのは危険です

 

③問い合わせなどへの対応がしっかりしている

この点も結構大事で、

いいメーカーほど、トラブルがあった時の対応も早いし

獣医師が開発や品質管理・カスタマーサービスに関わっています

そのため、自社の商品に不具合があった場合には

しっかりと科学的根拠を持って

回答をくださいます。

実際に、うちであった例ですが

「今回の商品、開けてみたら変なものが入っていたんだけど?」

とか、

「いつもより油っぽいんだけど?」

といったお話にも、スムーズに代替品のお渡し

現物の回収と分析科学的検査結果と報告書

出してくださった会社さんもあります。

 

やはりここまでしっかり対応してくださると、

安心感が違いますよね。

(もちろんトラブルがないに越したことはないです😅)

 

④大手ではないプレミアムフードを選ぶ時の注意点

昨今は、より良い栄養に関する知見が増えたため

様々な新規参入企業がたくさんの良いフードを販売するようになってきました。

実際、一般的にシェアが高いのは、そういうフードかもしれません。

大手のメーカーにはない良さをもったフードがある点も事実です。

 

ただ残念なことに、

私の知る限り、本当に良い食材を使って、

本当に良い環境で製造し、品質管理・カスタマーサービスをしっかり行う

ような商品は絶対に高くなります

 

良さそうなことをたくさん書いてある会社で、異常なまでに安ければ

怪しく感じてしまいます。

また、この点を逆手にとって、実際はローコストで作っているのに

良いものと言って強めの値段設定をされたとしても

正直わかりません。

一般的に高いのだからいいものなんだろう。

というのは間違いです。

まぁほとんどの製品はちゃんと良いものと思いますが💦

 

 

今後初めて聞くような商品を購入する際には、

この注意点をしっかりと把握した上で、

使用後にも健康状態に注意し、

よくないと感じたらきっぱりと変更するような

割り切った気持ちが大切ということです。

 

あと最近では、ペットショップで最初はこのフードを購入してください

と子犬と一緒にフードを販売するケースも多いですね。

はっきり言ってセット売り商法なので

初回だけ買ってもその後はきちんと良いものを選ぶことをお勧めします。

 

⑤食材の種類と品目数に注目する

ここが榎原的ポイントなのですが

成分表示で、

肉類・魚類・穀類・植物(果実野菜)・油類・ビタミンなど添加物など

がそれぞれどのくらい使われているのかを見ています。

ちゃんと全ての原材料を見なければいけません。

 

例えば、実際にあるフードのお話しですが、

一つのフードの中に牛肉・豚肉・鶏肉が全て含まれているフードは

アレルゲン豊富であったり、質的問題を疑いますので避けています。

 

また、最近ではグレインフリー

としながらも、植物系食材(ポテト・さつまいも・えんどう豆・ひよこ豆

がたくさん使われているものも多いです。

小麦不使用を謳っているもので、

かわりに米や芋を炭水化物として使用している場合では、

十穀米みたいになっているものもあります。

穀類の消化が苦手と言っていながら

十穀米などを使うのは、どうなんでしょうか。。

 

科学的根拠を論文としてあるのか、と聞かれれば

私の知る限りないですが、

本当に必要な食材か?と個人的に気になっています。

いい栄養素が豊富であったり、一つ一つがスーパーフードなのは認めますが

なんでも入れれば良いってもんでもないような。。

 

食材を見るポイント

目安としては

・メインのタンパク質は一種類、他に1、2種類以下のタンパク源はOK

・2種類前後の炭水化物

・10種類以下の油脂類・野菜・果物

・不足分を補うビタミン・ミネラルの添加物

・保存料

で構成されているようなご飯で選ぶようにしています。

最近は当たり前といって良いくらいほとんどのフードでクリアしていますが

亜硝酸Na安息香酸Naなど発癌性や健康被害の報告される添加物は含まない

ことも大事です。

多分これ入っているフードって相当安さ重視じゃないと売れませんよね。。

 

ちなみに私は手作りレシピの作成もしているのですが

以前に手作りで総合栄養食の栄養基準を満たそうとしてみました。

そうすると、サプリメントを使うか、

毎日食材を変えて1週間で栄養を満たすような

工夫をしなければ到底作れないレシピになりました😅

亜鉛がくせものですね🤣

 

なので毎日食べるフードとして販売をするためには、

ある程度のミネラル・ビタミンの添加は必須

だと思います。

有害な添加物ではないのでそこは誤解されませんように。

 

また、これをいうとフード会社の人に嫌われそうですが

フードに含まれるいくつかのサプリメント成分(アガリクス・AIMなど)

については本当に効果的かは半信半疑です^^;

サプリメント単体でも質が悪くて効かないゾロ品もありますからね。。

 


以上、基本的なことから

本当にこれ書いて大丈夫かな

と心配になる内容まで書いてみました。

 

現在の私の個人的な考え方です。

フード選びの参考になれば幸いです😌

 

 

 

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