こんにちは、副院長の榎原です!
これまでいくつかの病気についてご紹介してきましたが
今回は僕が専門に勉強中の循環器病についてお話したいと思います!
と言っても、心臓病と一口にいってもその病態や重症度が様々なので
一概に言えることが少なくて何を書こうか迷っていました。。。
(なにか伝えたいけど、人並みのことではつまらないし…うーん…)
そんな折ですが
いつものように担当している心臓病の患者さんとお話していると、
こんな言葉をおっしゃっていました。
「心臓病があるかも、とは知っていたけどずっと元気だったし、 少し寝ることは増えたけど年も年だから、しょうがないよねって思っていました。 でも、治療をしてからは、えっ!こんなに元気だったの??と感じるくらいに動き回って 散歩にも行きたがるようになったんですよねぇ。やっぱり心臓病の症状で疲れやすかったんですね」
これを聞いて僕は、なるほどな!
と思ってしまいました笑
心臓病の症状として挙げられるものは
・運動不耐性:寝ることが増えた、疲れやすくなった、散歩に行きたがらなくなった ・咳:ケホケホという空咳から、ゲェッゲェッという痰の絡む咳まで ・呼吸困難:寝ているのに走ったあとのように呼吸が早い
と言ったものです。下2つは、相当に心臓病が進行しないと
症状を示さないことが多いです。
そこまで来てしまったら、どっからどうみても辛いだろう。といった感じ。
しかし、今回のようなケースは一番上に挙げた
運動不耐性
のみを示していました。
寝ることが増えた、散歩に行きたがらなくなった….
うーん。年だから?太ったから?
と思えますよね。
でも、もし皆さんのお家のワンちゃんに
心雑音(心臓のドックンドックンという音が変化)がある場合
心臓病によってそのような症状が出ているのかもしれません。
もちろん、すべての心雑音がある子が心臓病であり、
治療対象であるわけではないですが
治療が必要な心臓病かどうかは検査をさせていただければ
しっかりと知ることができます。
年だから…と決めつけて
知らず知らずのうちに治せるはずの病気を悪化させてしまわないように、
心雑音が認められたらぜひ検査を検討してみてくださいね!
榎原でした〜