スタッフブログ

2023年10月21日  

投稿者:森のいぬねこ病院 スタッフ

子犬時期の予防についてーその1(予防接種)

こんにちは!芋沢院の榎原です☀️

 

最近はまた可愛い子猫・子犬がよく来院します😍

犬猫の繁殖期はあったかくなった3月〜5月あたり

が多いので5〜7月ごろに生まれた子が

そろそろ避妊手術やワクチンの時期なんですね!

 

診察中身体検査が終わった後にも

無意味に抱っこして癒されているのは

内緒です!🤫

 

そんな中、

わんちゃんを飼うのが初めてです!

だったり

久しぶりで最近の常識がわかりません!

という質問をよく受けたので

 

今日はわんちゃんの

必要な予防について、新常識を踏まえて

改めてまとめようと思います!

ちなみに長くなったので数回に分けます笑

 


①予防接種(狂犬病)

こちらは多くの飼い主様が認識されていることと思います。

わんちゃんの飼い主様は

一年に一度、狂犬病の予防接種を

愛犬に受けさせること

狂犬病予防法

という法律で義務付けられています!

 

この狂犬病の接種時期は

生後90日を過ぎてから、

かつわんちゃんを飼い始めてから30日以内

登録を行うよう決められております。

実際には次に説明する混合ワクチンと

接種時期が重なるケースがほとんどですので

飼い始めてから、いつ打つべきかは

わんちゃんを迎えたブリーダーさんや

ペットショップさん、

あるいはかかりつけとなる獣医さんと相談しましょう!

 

 

ちなみにこの狂犬病接種を行わないと

罰金が課せられることもあります😱ので

必ず毎年受けましょう!

高齢や病気となり、どうしても打つことができない場合でも

獣医師の診断のもと、猶予証明(接種免除)を受ける

ことが必要ですので

自己判断によるもう打たなくていいや

はナシでお願いいたします🙇‍♂️

 

②予防接種(混合ワクチン)

続いては狂犬病以外の予防接種です。

こちらは狂犬病とは異なり

法律に義務付けられているわけではありませんが

人でいう

・風疹・麻疹ワクチン

・日本脳炎ワクチン

・ロタウイルス

・破傷風ワクチンなどなど

と同じように

感染すると非常に怖い感染症から

身を守るために摂取を推奨されています。

また、

もし感染するとほかの動物や

人への感染源となることから

社会的にも摂取することが望まれるワクチン

を特にコアワクチンとして区別されています。

 

現在、日本におけるコアワクチンは

・ジステンパーウイルス

・パルボウイルス

・犬アデノウイルス

の三種です。

(狂犬病もコアワクチンですが混合ではないので割愛)

当院ではそれらを含んだ

5種混合ワクチン7種混合ワクチン

をご用意しておりますので

生活スタイルなどに応じて

獣医師と相談の上、種類を決めて

接種するようにしましょう!

 

そして大事な接種時期と間隔ですが、

要点をお話ししますと

生まれた年は4ヶ月齢までに1ヶ月ごと、3回の接種

・その後は1年ごとの追加接種

が基本となります。

近年は

・3年ごとでもいいのではないか?

・3回目ワクチン接種後、半年あるいは1歳での追加接種

などのご意見もありますが

当院では混乱を避ける目的もあり

このようなプログラムを基本として提示しております😌

ご希望があればワクチンプログラムの変更も

ご相談に乗りますので、遠慮なくお申し付けください😄

 

 

よくうける質問

「5種ではなく7種混合ワクチンを打つべき?」

 

7種混合ワクチンを推奨する場合としては、

・ドッグランやホテルなど、

 わんちゃんが多く集まる施設の利用が多い。

・山や川へ遊びに行くことが多い

・県外への旅行が多い

・ネズミを家の近くで見かけることがある😲

などです☺️

 

この理由として、

7種混合ワクチンに含まれる

レプトスピラ病は、感染した犬もしくはネズミの

おしっこ中に含まれる細菌が

飲み水や河川を介して感染する

というのが主たる感染経路だからです!

 

しかししかし。。

極論、市街地に住んでいて、他の犬の接触がなければ

いらないんだね!

と思われるかもしれませんが

なんと

世界一?の都市ニューヨークでほんの数年前に

発生したニュースがありました。

感染したのは人ですが

この話を聞くと、

街中で感染する事例がないとは言い切れないため

少なくとも散歩を行うわんちゃんは接種を

考慮してもいいと思われます。

 

 

その1まとめ

・注射による予防はふたつ!→「狂犬病」と「混合ワクチン

年1回ごとの接種

・狂犬病は義務!受けないと罰金

・混合ワクチンは5種or7種生活スタイルに合わせて決定!


さて、私が現在の知識と経験から行なっている予防プログラムについて

お話を始めてみましたが

いざ書き始めると

お話ししたいことが多すぎて。。。

 

とんでもなく長くなってしまいましたので、

今日はこの辺で終わりにしておきます😅

また次回は寄生虫疾患の予防についてお話ししていきますね^^

 

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