どーも、看護師の大山です。
今日は、前回少しだけお話したわんこの石鹸についてお話ししますね。
皆さんは犬と人間の皮膚の厚さを比べたとき、どちらが厚いと思いますか?
実は、人間の皮膚の厚さが約4〜6mmなのに対し、犬はその1/3〜1/5程度しかないんです。
なんだか意外ですよね。
その分被毛が厚いので、外側からの衝撃からはガードされるようになっているんですね。
そのため犬の皮膚は非常にデリケートで、皮膚のトラブルを抱えているワンちゃんは多いのです。
皮膚病に関しては院長先生のブログでも取り扱っているので、そちらも合わせて見てみてくださいね〜(^^)
そんな皮膚がデリケートなわんちゃんですが、シャンプーの影響もとても受けやすいんです。
健康なわんちゃんでも刺激の強いシャンプーを使い続けると、皮膚の乾燥が進んだりカサカサになってしまったりしてしまいます。
もし今、皮膚でお困りのワンちゃんがおいででしたら、フードやおやつを選ぶのと同じように、シャンプーを選ぶときにも少し気を使ってみてはいかがでしょうか?
(もちろん、あまりにも重い症状でしたら迷わず受診されることをおすすめします)
シャンプーにもいろいろな種類がありますが、僕がおすすめするのは石鹸でのシャンプーです。
『えっ?でも石鹸で洗ったら毛はゴワゴワ、皮膚カサカサになるじゃん!』と思われるかもしれません。
そうなんです、市販で売っている石鹸は純度が高いため洗浄力が高く、皮脂を落としすぎてしまう場合があるのです。
けれども洗浄力を抑えてしっかりと保湿力をもった石鹸は、皮膚にとって素晴らしいシャンプーになります。
今回紹介する石鹸は、そんな石鹸を目指して2年の歳月をかけて研究してきた石鹸です。
ジャン!!
かわいらしい肉球の形の石鹸、その名も『森のにくきゅう石鹸』です!!
院内で完全手作りしています!
石鹸は基本的に材料がとてもシンプルで、
オイル、水酸化ナトリウム、水、(+香り付けのアロマオイル、保湿のためのはちみつなど)
だけで作られます。
水酸化ナトリウムはそれ自体は危ない薬品ですが、石鹸を作る過程で完全に無くなります。
作っているところを少しだけお見せしちゃいます!
これは混合したオイルです。40℃に温めてあります。
オイルの配合でいろんな石鹸が作れるのですが、企業秘密なので教えられません(笑)
水酸化ナトリウムです。これを水に溶かして、オイルと混ぜていきます。
水酸化ナトリウムは水に溶けると化学反応で発熱するので、氷水で冷やしながら混ぜます。
こんな感じ。オイルと同じ40℃になるように冷やしながらかき混ぜます。
次にオイルと水酸化ナトリウムを混ぜていきます。
混ぜるとゆっくりと時間をかけて石鹸になっていきます。
ちなみになぜ40℃かというと、温度が高いほど石鹸になるスピードが速くなるのですが、40℃以上だとオイルが酸化してしまうため、ギリギリのラインで40℃にしています。
オイルと混ぜて6時間後。
こんな感じで、ゆっくりと反応が進んで石鹸が出来上がっていきます。
カスタードくらいの硬さになったら型に流し込んでいきます。
にくきゅう型に流し込んで、1週間後に型から出します。
だいぶ石鹸らしくなりました。
でもまだ乾燥してなくて柔らかいので、この状態で3〜4週間かけて水分を飛ばします。
そして・・・
できました!
1個の石鹸ができるまでだいたい4〜5週間かかります。
優しさと手間暇をかけて、真心をこめて作っています。
この石鹸ですが、11月中に販売を開始する予定ですので、来院の際にはぜひ見てみてくださいね!
以上、看護師の大山でした〜!