スタッフブログ

2023年10月20日  

投稿者:森のいぬねこ病院 スタッフ

うちの子が〇〇を食べました!

こんにちは。芋沢院の榎原です☀️

 

病院で働いていると、良く「引く」医者がいると

言う表現が使われることがあります。

あんまり遭遇しない疾患が来院したり

大変な処置が連続したり。

実は、私もその1人です笑

 

あと、2回同じ病気が来ると

3回目があるからね!

なんてことも言われたりします笑

 

昨日はまさにそんな日でして

1日で何回も異物を食べてしまった!

というお問い合わせがありました。

 

異物の誤食事件

異物の誤食は、若い子に

多発する問題です。

おおよそ2歳くらいまででその傾向は落ち着きますが

歳をとっても無いとは言い切れません。

特に子犬時期の誤食はとても多いので

飼い主様もそれを認識して

小さいものや噛み千切れるものを

与えたまま、床に置いたまま放置しないように

注意が必要です。

 

ちなみに猫では誤食が少ないとされていますが

やたらと食べる猫ちゃんはなぜかしょっちゅう

布やマットを食べて来院します🤣

また、ひも状異物の誤食が多いのも猫ちゃんです🤔

 

変なものを食べてしまったら

何をいつ食べてしまったかにより対応が

大きく変わってきます。

食べてしまったことを認識したら

まずは落ち着いて

・何をどのくらいたべたのか

・いつ食べたのか

・その後変な様子がないか(嘔吐や腹痛、ぐったり感など

を確認しましょう。

 

病院へ相談して欲しいケース

ティッシュや小さいゴミ、普段食べるものよりも小さいサイズの

吸収されない物質であれば、急を要するケースは稀だと思います。

しかし、食べたものが

・中毒を引き起こすもの

→薬品や中毒植物、中毒性食物(ネギ・チョコなど)

・尖ったもの

→割れたプラスチックや串、釘、針

・大きなもの

→おもちゃ、タオル、マット、とうもろこしの芯などの丸呑み

・磁石や電池などの危険物

・ひも状のもの

 

の場合はトラブルを引き起こす可能性が高いため

病院へ連絡をしてできるだけ早く受診をしてください。

 

病院での対応

食べたものや食べてからの時間によって

対処を検討します。

①催吐処置(吐かせる)

口から入ったものは口から出せる

という格言がありますが(笑)

尖っていたり、食道を通過する際に

問題を起こすようなものでなければ

催吐処置を検討します。

目安として異物を食べてしまってから

2時間以内であれば、胃に残っている可能性が高く

中毒性のものもすべては吸収されていない可能性

がありますので

気付いたらなるべく早く病院へ行きましょう。

 

逆に食べてから時間が経ってしまって

いる場合、異物が胃から流れていたり

吸収されてしまっていると考えられるので

まずは検査を行い、

適切な対応を行います。

 

②内科対症治療

異物が小さくうんちとして出てくることが期待できる場合

中毒の起こす可能性が低い場合

中毒が起きても軽度な症状で済む場合

は点滴や内服などを行い経過観察とします。

しかし、場合により入院や注意深い観察が必要で

もしもの場合は手術となることを

覚悟する必要があります。

 

③内視鏡で取り出す・洗う

・異物が催吐処置で出ない場合、

・尖っている異物

・摂取後30分以内の中毒物質の洗浄が必要な時

などで、内視鏡での摘出が期待できる

のであれば内視鏡にて摘出を試みます

この場合は全身麻酔が必要となりますので

しっかりとした術前検査を行います。

また、残念なことに

時間をかけてもなかなか摘出できない

内視鏡をした時点で小腸の方へ異物が流れている

などの場合では

開腹手術へ切り替える覚悟もしなければいけません。

 

④開腹手術

・明らかに大きく、内視鏡でも催吐処置でも

・摘出できない

・あるいは消化管の穿孔がある

・ひも状異物である

などの状況では

手術による異物の摘出が最適な方法となります。

異物のある場所や大きさ、長さ、障害の大きさ

合併症の有無

により難易度やリスクは異なりますが

前述の通り異物を食べるこのほとんどが

若いため

手術のリスクよりもメリットが高いケースがほとんどです。

もちろん、異物の誤食から時間が経ってから

来院されたり、状態が悪くなっているケースでは

リスクは高くなっているため

手術は十分な術前管理の後に行うこともあります。

 

異物が取れたら

①〜③で異物が綺麗に摘出され、

合併症もなければすぐに帰宅し、

心配なく過ごすことができます^^

*)中毒物質で後から症状が出る場合には注意

 

開腹手術となってしまった場合は

長くて1週間

早ければ2〜3日目に退院が可能です。

手術時の状況や切開の部位

ご自宅での管理が可能かどうか

などでこの辺りは変わってくるため

獣医師と相談してみましょう。

 

大事なこと

異物を食べてしまった子は

再犯する可能性が高いと言うことを認識することです笑

びっくりするケースでは1ヶ月以内の

再来院もあります😱

 

入院する場合にも、

入院中のタオルやペットシーツの誤食には

細心の注意が必要なんです。。

 

まとめ

人も犬猫も

子供のうちは好奇心旺盛

危ないものはほっぽっておかないように、

しっかりと管理してあげましょう!

世のお父さんたちは変なものを置きっぱなしにして

もし子供や動物がそれを誤食をしてしまったら…

あとで鬼のように怒られる事は必至なので

十分に注意しましょう笑

 

©森のいぬねこ病院