スタッフブログ

2024年02月10日  

投稿者:森のいぬねこ病院 スタッフ

腸活のやめ時は?

こんにちは!芋沢院の榎原です☀️

昨日は手術が長引き、午後診察を制限させていただきました><

ご迷惑をおかけいたしました🙇‍♂️

おかげさまで手術は無事、終了し、経過良好です✌️

 

さて今日は腸活について診察中お話しすることが多い1日でした🤔

 

腸の健康状態と全身の状態は、今まで考えられてきたよりも

深い関係がありそうですので、

腸活をした方がいいと思う方は、かなり多いです😅

何かしら健康への不安や問題を抱えていれば、腸活チャンスですよ笑

 

そんな腸活について、

今日の診察の中では、こんな質問がありました。

ちょっと前から当院で腸内細菌製剤という腸活サプリをお出ししている方に聞かれたのですが

「この腸内細菌製剤って、いつかやめても大丈夫なものですか?」

とご質問。いい質問です!

 

それに対する回答は、結論から言えば

「基本は継続し続けることをお勧めします!」

です!

理由としては、

「腸内細菌製剤や乳酸菌製剤などのプロバイオティクスは、

投与をやめると1ヶ月ほどで腸内細菌叢が元に戻ってしまう」

と考えているからです🤔
*腸内細菌叢というのは、腸内フローラとも呼ばれ、腸に存在する細菌達、細菌の集団のことです。

これは当院の院長が腸内細菌叢を調べた時に得た知見や、

個人個人の使用感に基づく感想と経験を根拠としていますが

 

理論的には、以下のように説明できます。

そもそも乳酸菌などの腸内細菌製剤を投与する「プロバイオティクス」というのは、

腸内に菌そのものを投与することによって、腸内の細菌(腸内細菌叢)のバランスを変化させよう!

という考えです。

ポイントは、プロバイオティクスは

「入れた細菌そのものが働くことによって体に良い影響を与えている」

のではなく、

細菌が入ってきたことにより、さまざまな変化が起こり、その結果として良い効果が出てくる」

というものです。

 

このさまざまな変化というのが説明が難しい😅

具体的な例としては、

・元々いる腸内の細菌のうち、善玉菌が増える

・善玉菌が利用する物質が増える。

・悪玉菌が利用する物質が減る

・体に良い栄養素の吸収効率が上がる

・腸の細胞の炎症や過剰な免疫を抑える物質がたくさん出てくる

などの説があります。

 

しかし、この作用が、投与をやめると次第に薄れてきてしまうというんです🤔

しばらく投与することで腸内環境が劇的に変化すればいいのですが、

やはりいくら良いものとはいえ、一種類の細菌が頑張っても、
何十種類(それ以上?)といる腸内細菌叢という、大きな環境を変えるのは難しいということでしょうね。。

 

こういった理論は、よくプロスポーツチームに例えられます。

何人もいる選手やスタッフは、腸内細菌たちと思ってください。
めちゃめちゃ優秀な監督(プロバイオティクス)を赴任させてみると、その人がいるうちは勝てる。
けど、監督の任期が終了し解任されると次のシーズンはダメダメ。。
みたいな感じです。

実際の選手(腸内細菌叢)は変わっていません。
劇的に変化する選手や多少の入れ替わりはあるでしょうが
やはり全体の環境が大きく変わるのは難しく、
前任監督の影響が次第に消えるたびに周りに埋もれていくでしょう😅

 

こういう例えは男の人はよくわかるのですが、女性の方に話したら、
私スポーツよくわからないと言われたことがあります😂

そういう方は政治とかで考えるといいんでしょうか。。ちょっと難しいです笑

何はともあれ、現在流通しているような腸活サプリメントは、
基本的に良いと思ったら接種し続けることをお勧めします!

いつの日か、腸内細菌叢を劇的に狙った通りに変化させる素晴らしい技術が誕生すると信じましょう笑

 

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