スタッフブログ

2024年01月19日  

投稿者:森のいぬねこ病院 スタッフ

病院に行くべき症状②嘔吐

こんにちは!芋沢院の榎原です☀️

 

正月気分はもうとっくに抜けましたでしょうか?

私はほとんどずっと仕事モードだったので

お正月モードはないのですが

お餅が食卓に並ばなくなって正月の終わりを感じています。

お餅好きなので悲しいです🤣

 

さて今日は前々回のシリーズで、

嘔吐という症状で病院に行くべきポイントなどをまとめたいと思います💡


嘔吐

嘔吐とは、胃から食べ物を排出する行為のことを指します。

異物や毒物の摂取から

生体を守る生理反応として起こりますが

時に生理的な範疇を超えて嘔吐を引き起こす疾患が

原因であったり、

嘔吐そのものが不快感を引き起こしたり

食道炎や誤嚥性肺炎

といった病気へ発展する可能性があります。

 

吐出

嘔吐とよく似た症状として、

吐出というものがあります。

嘔吐は胃から食べ物が逆流し、排出するのに対し

吐出は胃まで到達していない食べ物が

食道から口へと逆戻りして排出される症状を指します

こちらは繰り返される場合

須く異常であります。

 

大丈夫な嘔吐とじゃない嘔吐(吐出)

飼い主様からよくこういう聞かれ方をされますので

こういう言い回しでご説明します😁

 

大丈夫な嘔吐は

・生理的な嘔吐反射であり、一過性のもの

・猫の習慣的な嘔吐(毛球吐き

です。

それ以外は程度はどうあれ異常ということになります。

 

とはいえ一回目吐いた時に、

それを生理的なものかどうか見極めるのは

難しいですよね。

 

なので、もう少し言い回しを変えますと

・1日1回や数回、1日で終わるもの。

・猫では週に1回程度(人により2〜3回といったりもします)

は大丈夫なものが多く

 

・数日にわたり持続する嘔吐

・猫でも週に3日以上の頻発する嘔吐

・繰り返される吐出

・食欲不振や元気の消失、下痢も伴う嘔吐

は良くないものが多いです。

 

嘔吐(吐出)の原因

嘔吐の原因は、食欲不振と同様に多岐にわたります。

特に消化器のトラブルがある際には出やすい症状ですが

その他の疾患、例えば腎臓病でも

嘔吐の症状が起こることもあります。

簡単にまとめますと、

①胃への刺激、過食など一時的な要因によるもの

②消化器系臓器の異常によるもの

③消化器以外の臓器の障害によるもの

(脳、呼吸器、泌尿器、肝臓、胆嚢、膵臓、内分泌気管、生殖器、心臓)

車酔いなどもここかな?

④中毒

⑤感染症

⑥腫瘍

⑦ストレス、心因性

⑧医原性(治療などの副作用)

が挙げられます。

なんでもありですね🤣

 

対して吐出は

それだけで食道近辺の異常だと推測がつきます。

例)食道狭窄、巨大食道症、異物、先天性疾患など

 

どういう時には病院へ?

食欲不振の時でも同じでしたがポイントは5つ。

①普段の様子

食欲不振と同様に、数年間嘔吐などをしたことがない子が

急に嘔吐し始めたら、変です。

しかし、普段から月に1回くらいは吐く

数ヶ月に一回興奮した時に吐く

これらは正常でもあり得ることなので

緊急性は低いと思われます。

しかし、間隔は長くとも徐々に短くなる場合

年単位で持続している場合には注意が必要です。

何かの機会に病院で是非ご相談ください。

 

②体重の減少があるか

体重減少が見られる場合、

嘔吐は何か大きな病気のほんの一つの症状かもしれませんので

例え元気そうに見えても、相談するほうが良いでしょう。

 

③他の症状があるか

当然ながら嘔吐以外の症状が見られれば病院へ行くことを

お勧めします。

 

④心当たりがあるか

特に中毒物質過食(おやつの与えすぎや急などか食い)

があれば思い当たるでしょう。

中毒物質の摂取の疑いがあれば一刻も早く受診してください

 

⑤犬か猫か

猫では習慣的に毛球を吐く子はいます。

しかし、個人的には週に2〜3回以上のペースが続いている場合、

猫にとって負担になっている可能性があります。

毛球ができにくいようにグルーミングなどのケアや

消化管の働きを助けるような食事内容への変更

検討しても良いかと思います。

 

また犬では、空腹時嘔吐というものをよく見ます。

吐くことが決まって朝の食事前で、黄色い液体の場合

前日の食事が消化されるのが早く、

胃が空になっている時間が長いため

胃酸による胃腸刺激により嘔吐する・

と考えられています。

思い当たる場合にはまず、食事時間を調節するか、

食事内容の見直しをしてみましょう。

 

上記5つのポイントは要チェックです。

 

また、嘔吐ではなく吐出であると

思われる場合には、病院で相談すべきでしょう。

嘔吐と吐出の違いについてはこちらを参照ください↓

 

どのくらい様子を見て良い?

嘔吐などの症状は、

食欲不振や元気の消失といった不定愁訴に比べて

はっきりとした症状ですし、

持続する場合には体にもどんどん負担がかかります

2日以上連続するのであれば

早めの受診をしたほうが良いでしょう。

 

家で様子を見るときの対処、注意点

特にいきなりの嘔吐があり、本人もけろっとしている場合、

病院に行くべきか迷われると思います。

(あるいは、なんともないと判断されるかもしれません)

本人が元気であれば初回の嘔吐は様子を見ても構わないと思いますが、

次のポイントに注意をして様子をみてください⚠️

 

①次の食事の前に、お水のみを与えてみる

②お水を飲みだがらない、あるいは飲んでも嘔吐しなければ

少量(ひとつまみ程度)の食べ慣れた食事を与えてみる。

③30分から1時間たっても嘔吐がなければ

いつもの半量の食事を与えてその日は終える

 

その後は嘔吐がなく食欲ありそうであれば元の食事量に戻して

2〜3日のうちは注意してあげていれば良いでしょう。

 

もし、①から③のどこかのステップで嘔吐し

元気がなくなってくるようであればなるべく早く病院へ行くことをお勧めします。

 


本日は嘔吐について解説しました!

吐く。ということは人でも動物でも

なかなかにしんどい症状です😅

 

食欲不振よりもはっきりとした症状ですし、

気がついた場合にはより早期の受診ができるよう

判断のご参考になれば幸いです☺️

 

今日のトップ画像は看護師の田代さん作でした✨

辛そうなわんちゃん🤣

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