スタッフブログ

2019年01月07日  

投稿者:榎原陸

医食同源その1

みなさん、こんにちは!

最近、毎日ブログを書かせてもらっています榎原です(*^^*)

スタッフブログを私物化するな!

という声も聞こえてきそうですが…笑

また今日もお付き合いください!

 

今日はご飯についてのなにかを

書いてみようかと思ったのですが、

・ドッグフードの良し悪し

・ドッグフードVS手作り食

・食べ物アレルギー

・手作り食のメリットとデメリット

・おすすめの食材とその効果

・おやつは何がいい?そもそもあげていい?

などなど...

 

皆さんによくご質問を受けますし

関心事も多いこのテーマ、

もはや多くのブログやホームページもありますし

なにから書いてよいのやら!

なので今回は(長いため)2回に分けて、

私の考える「なぜ食事が大事なのか」

ということが伝わるように書いていきます。

(上に挙げたいくつかのテーマについては院長ブログの方でも

記事がありましたのでぜひ御覧ください^^)

 


●食べたものから体は作られる

 

当たり前のことですが

食事が大事なのは

生きるために必須だから

にほかなりません。

体の主な構成成分=栄養素であり

    1. タンパク質:主に筋肉や酵素
    2. 糖質:主にエネルギー源
    3. 脂質:細胞の骨格やエネルギーの貯蔵
    4. ビタミン:多くの生理的機能を持つ
    5. ミネラル他微量元素:カルシウムは骨、Naは神経運動などに関与

+水

で体や食べ物は構成されています。

食べたものを分解し、吸収し

自分の体として作り変え、そしてエネルギーとして利用する。

それが食べるということです。

また、たくさん食べて余剰なエネルギーは、脂肪として貯蔵されます。→太る

逆に、食べれず、飢餓となればまず脂肪が分解され、

次に筋肉や臓器が分解されることで緊急時のエネルギーを作り出します。→痩せる


●栄養素の質と吸収効率

さて、上の理論だけで見れば

食べたものがすべてキレイに分解されて

体に利用されるなら

食べ過ぎ・食べなさすぎにさえ

気をつければいいじゃん!

ってことになりますよね。

でも、それだとだめなんです!

 

当然、吸収・利用できないものがあります。

それは、

①そもそも消化することができなかったり

あるいは頑張れば消化できるけど、時間がかかりすぎて

吸収する前に便となってしまうもの

例)金属やプラスチックなどの無機物、猫における草など

 

②食べ合わせにより、吸収しにくくなってしまうもの

例)リン酸はカルシウムの吸収を制限してしまう

③病気などで消化器の吸収能力が低下している場合

例)膵臓の機能低下→脂肪分解のための酵素が不足

言われてみれば、あぁ確かに。

となることですが、人によってはわかめやとうもろこしを

食べると下痢をする人がいるように、

吸収能力に違いがあります。

 

そのため、取るべき栄養素を

何から取るのか

が結構重要なんです。

さらに言えば、摂取する食材を厳選しても

例)無添加無農薬米、無添加国産ビーフ、国産野菜のサラダ

もし体が受け付けなかったり、病気を持っていれば

当然だめです。

例)糖尿病やお米アレルギー:血糖値が急に上がる米はだめ

牛アレルギーや腎不全:タンパク質のとりすぎはNG

下痢や便秘:野菜に含まれる食物繊維の質によっては悪化する

 


●厳選したご飯さえ食べればずっと健康?

じゃあ、栄養バランスを考えて、

自分にあった食材を見つけて、

それだけを食べるようにしたらOK!

 

ではないんです!笑

いや、僕はそれだけでは足りないと思っています。

その理由の一つとして、

食べ物でもなんでも

過ぎたるは及ばざるが如し

です。

例えば、抗酸化作用が高く、良いと言われている、スーパーフードに

亜麻仁オイルがあります。

私も好んで認知症予防などでおすすめしていますが

どこまで行っても油は油です笑

摂り過ぎれば、太ったり

最悪肝臓や膵臓を痛める、なんてことになりかねません。

保存環境が悪ければ、それ自体悪くなってしまって

逆に酸化物質を発生させることもあります。

食べ物にはいい面も悪い面もあるということをしっかり心に止めておきましょう。

 

ましてや、ずーっと同じドッグフードを食べると言うことは

人で考えたらありえない偏食です。

何事もこれさえやっとけば大丈夫、はないんですね。

 


 

今回はこのへんで終わりにします^^

 

次回は、じゃあ、結局何を気をつければいいのか、

その結論までお話したいと思います!

©森のいぬねこ病院