みなさんこんばんは^^
最近はなかなかヘビーな病気の子たちが続き
連日夜遅くまで看病中の榎原です!
写真は入院中のももたろうくん!
写真を撮ろうと思って
入院ケージのドアを開けたらご飯かと思ったのか
しっぽを振りながら甘えてました笑
重症なはずなのに、こうゆう元気な姿は見ていて嬉しくなりますね^^
ワンちゃんたちにも寒くて辛いこの季節ですが
人もインフルエンザがにわかに流行っているそうですね!
患者さんの中でもちらほら…
学級閉鎖という言葉を聞いて懐かしく思いましたが
病院はよっぽどのことが無い限り診察閉鎖しませんので
ご安心を笑
インフルエンザといえば、
院長先生は2年前インフルエンザにかかったときに
診察の合間に行った近医にて
漢方薬を処方していただいたそうです。
(処方薬の名前は忘れたそうな…)
今やインフルエンザにも漢方を使う先生もいるんだなぁと
感心していました!
しかも感心しただけでなくすぐに良くなったので
院長先生にはとってもあっていたようです!
(院長が丈夫なだけでは…と思ったのは内緒です←
反対に、別の方のお子さんが
インフルエンザにかかったとき、
同じように漢方薬を処方され、
飲んだところ。
とっても具合が悪くなってしまったそう><
同じ病気で出されたのに、なんで?って感じですよね。
こういう体験があるから、
漢方薬は体質にあわなきゃ効かない!
苦いし効果出ないし嫌だ!
というイメージがあるのかもしれませんね。
しかしこの問題、実は漢方が効いていなかったのではなく、
効きすぎてしまったんだと思います!
何故かと言うと。。。
このとき処方されたおくすりは
麻黄湯といって、インフルエンザなどの感冒
に利用される漢方の一つです。
汗をかかせることで寒風を追い出し、
営気の流れを良くし、肺の機能を回復させる
という効能を持ちます。
*営気というのは気の中でも血脈を流れる栄養分を豊富にもった気のこと。
この流れが滞ると頭痛を起こしたり、体の痛みを呈します。
しかしこの麻黄湯、実は結構苛烈な作用を持ちます。
汗をかかせすぎ、もともと水分が不足している
場合には津液不足。
いわゆる脱水のような症状を引き起こしてしまうということです。
実際、処方されたときのお子さんの様子を聞いてみると、
かなり熱があり汗が出ていて、ほとんど水分をとっていなかったそうです。
結果、さらに汗をかくことで体の水分が消耗し、
さらに熱を制御できなくなり、頭が痛く、気持ち悪くなってしまったんですね。
その後漢方を中止し水分を積極的に取ることで回復したそうです
こんなふうに実はいい薬なのに
その時の状態に合ってないというだけで
間違った処方になってしまうのが
漢方薬の特徴です。
正しい処方には正しい診断から!
中医学の診断方法は弁証論治といって
西洋医学とはまったく異なるアプローチを行います。
西洋医学で診断されたこの病気には絶対これ!
ということはありませんのでご注意ください〜