スタッフブログ

2024年02月04日  

投稿者:森のいぬねこ病院 スタッフ

驚くべき腸内細菌

こんにちは!芋沢院の榎原です☀️

 

最近、腸内細菌にどハマり中です笑

 

きっかけはとある先生のセミナーを聞いたことなのですが

それまで知っていた知識と

中医学に関する知識

西洋医学に関する知識

それらが全て繋がり、自分の感じていたことが

間違いじゃなかった!

これをもっと深く調べれば

すごいことがわかるかも知れない!

 

そんな興奮に包まれ

のめり込むように勉強中です😂

 

仙台は東京という学びの中心から

遠くて大変です。。

行ってみたいゼミがあっても東京です😭

 

と言うわけでネットや学会誌から情報収集✍️

 

こんな興味深い話を見つけました!!

 

漢方薬の効果が人によって違うのは
腸内細菌叢が違うから!?

 

中医学では、西洋医学的には同じ病名でも、

人により証(診断)が違うので

効果の出る漢方が違う!

だから病名だけ言われても効く漢方なんてわかんないよ😥

と言うのが常識なんですが...

 

これはもしかしたら

腸内細菌のバランス(腸内細菌叢)が異なるから

かもしれませんよ🤔というお話しです

 

漢方薬は複数の生薬の組み合わせです。

生薬ごとの薬効相乗効果・相加効果により最大効果を発揮する

という調合なのですが

ある生薬の、有効成分と思われる物質を抽出し、

注射で血液中へ直接投与しても

効果がないと言う実験がありました😲

 

次に、その成分を分解する細菌を見つけ

その細菌を持たないマウス持つマウスに投与すると

細菌を持つマウスは薬効が認められ

細菌を持たないマウスでは効果が認められませんでした

という実験結果が出ました。

 

つまり、腸内にいる細菌達のおかげで、

漢方薬は効果を発揮することができる。

腸内に必要な細菌がいない場合には効果が出ない

ということになるわけです!

 

参考文献)SYSGRAM HPより

 

同様の研究が抗癌剤などでも言われていて、

ある抗癌剤を投与してみると

30人中15人には効果がなかった。

その後、効果がなかった15人を集めて、

効果があった人の腸内細菌を移植してあげた後に

再度抗癌剤を行ったら

なんと15人中6人に効果が現れたという結果に!

 

参考文献)Davar D,et al.Fecal microbiota transplant overcomes resistance to anti-PD-1 therapy in melanoma patients. Sience.February 4,2021.

 

現代では漢方薬は中医学の理論に基づき

証を決定しなければ適切な薬の選択ができない

と考えられていますが

将来は、漢方薬に限らず、

こんな腸内細菌を持つ人はこんな体質だから、

この薬が効く!

なんていう新理論が出来上がるかも知れませんね^^

 

 

 

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