こんにちは!森のいぬねこ病院 芋沢院の榎原です☀️
つい先日の話ですが、
うちの息子と娘が今年突発性発疹にかかりました😭
2ヶ月ほど前に娘がなり、大騒ぎ。
先週から息子がかかり、大騒ぎ。
この病気は別名「不機嫌症」とも呼ばれるそうで、
本当に不機嫌で困りました🤣
人では乳幼児に起こるこの疾患の原因は
ヒトヘルペスウイルス6型および7型である
と1988年に判明したそうですが
犬猫では似たような病気ってあるんだろうか?
気になって調べてみました!笑
結論から言うと、
ない
です!
まぁ普通に考えたら「ヒト」ヘルペスウイルスなので
うつらないのは当たり前なんですが。。。🤣
しかしヘルペスウイルス自体はよくあるウイルスなので
犬猫でも存在します!
有名なものでは猫風邪ですね。
こちらは目脂や結膜炎、くしゃみなど鼻炎症状を起こします。
しかし文献上でも経験上も
数日続く発熱の後、全身に発疹がでて不機嫌になる
なんてものはない
と言うのが私の結論です!
(もしこんな病気あるよ!って獣医さんいたら教えてください!)
これだと本日の内容つまらないので
調べる途中で出会った論文をご紹介⭐️
A wolf in sheep’s clothing: Dogs confer an unrecognized risk for their immunocompromised master
Lipisha Agarwal et al. ,2022
こちらです。
直訳すると、
「羊の皮を被った狼!犬は免疫不全状態の飼い主に認識されてないリスクをもたらしますよ。」
となります。
もはや羊なのか犬なのか狼なのか
分からないタイトルで秀逸だと思い
ピックアップしました🤣
内容としては
犬のよくある感染症、「ケンネルケフ」の原因菌の一種である
ボルデテラ菌(Bordetella bronchiseptica)によって
癌治療を受けた後の免疫不全状態の患者さん(67歳)が
重度の肺炎を起こしてしまいましたよって話です。
論文では、通常脅威とはなり得ない感染症でも
免疫不全の方は動物との共通感染症となりうるので
十分に注意しましょうと締め括られています。
可愛い動物とふれあうことは
病気の方や介護状態の方の癒しになるので
過度に動物を避けましょう!
という論調には賛同しかねますが、
大事なわんちゃんを加害者に、
大事な人を被害者にしないために、
こういったことは改めて認識しておかねばなりませんね🤔
おしまい^ ^