こんにちは!芋沢院の榎原です☀️
今日はとても暑くて、気温が36度を超える様な時間帯もありましたね😱
外で飼われているわんちゃんはもちろん、
少しの移動でも車内はエアコンをしっかり効かせ、
熱中症に十分注意しましょう⚠️
さてそんな今日は、中医学の基礎知識シリーズ!
五行学説について
ゆるーく解説していきます☺️
五行学説
五行学説は、過去にご紹介した
陰陽学説と並んで基本的な理論です。
陰陽学説と合わせて、
陰陽五行論
と呼ばれて利用されています💡
五行の5つの要素
さて、そんな五行論ですが
まずざっくりご説明すると
自然界のものを
木(もく)・火(か)・土(ど)・金(こん)・水(すい)
という、5つの要素に分けて考えているよ
という理論です。
なんだか戦隊モノみたいですね笑
それぞれの要素には、陰と陽とおなじように、
要素ごとの性質があり、自然界のものが当てはめられて考えられます。
木(もく)
木のように上へ外へと枝葉を伸ばす様にのびのびと成長していく性質。
弾力性・柔軟性がある。
火(か)
火のように燃え上がる性質。温熱・上行・炎上するもの。
土(ど)
土にはあらゆるものを受け入れ、生成変化させる性質がある。
繁栄するものや吸収・消化するもの。
金(こん)
金には、従革(絶えず変化する)と粛殺(厳しい秋の寒さにより草木を枯らすこと)
の性質があります。
●少しわかりづらいので榎原解説🤣
冷たい斧や金属をイメージしてください。
木を伐採して加工したりするもの。そして重くて下へと沈むもの。
これが金の性質です。
水(すい)
水は冷たくて下へと流れていき、大地や物質を潤す性質があります。
五行の関連性
これら五行の性質は、
互いに影響し合っています。
影響には、
お互いを助け、強調する関係・・・相生【そうせい】
と
お互いを抑制、制約し合う関係・・・相克【そうこく】
とがあります。
相生(そうせい)とは
一方がもう一方を補助し、促進・産生する関係をいいます。
補助する方を「母」、補助される方は「子」と表現し、母子関係とも言われます^^
五行における相生には方向があり、
木が火を生み、火が土を生み、土が金を生み、金が水を生み、水が木を生みます。
最初に書いてある、
木・火・土・金・水
の順番ですよ!
木→火→土→金→水
です。
循環するので
図の様な円環になります。
ちなみに、この順番で覚えるのがミソです。
位置も大事。木が上です。
相克(そうこく)とは
一方が他方に勝ち、強弱のある関係です。
絶対的強者というわけでもなく、強い方が弱い方に負けたり
互いに制約し合うので、ライバル関係の様でもあります。
五行では、
木は土に強く、土は水に強く、水は火に強く、火は金に強く、金は木に強い
という関係を持ちます。
図で書くと、ちょうど先ほどの図に矢印を書いて表現し
星形が現れます。
木から始めて、右下に一筆書きの星を描く様にすると完成します。
この図が、五行の関係性を表している五行図です。
基本にして完成系の、素晴らしい図だと毎回見ていて感心します笑
五行論と生物・自然界
五行とは、その特性を利用して物事の属性を分類し
類似している行に帰属させていきます。
これにより自然界のいろいろな物事と動物の臓腑・組織は
木・火・土・金・水
のいずれかに分類されます。
下の図は五行の様々な分類です。
五行論の応用
五行は性格や臓器にも関連が深い理論です💡
そのため、怒りっぽい人・ストレスを感じやすい人は
肝臓がやられやすい・やられている
など診断・治療にも非常によく用いられています!
五行性格診断、なんていうものもありますね😁
ちなみに私は金のタイプです🤔
あなたはどのタイプでしょうか?(笑)
なんて仲間内で話すのも面白いですね♪
また、先ほどの五行図に戻るとさらに面白いことに
頂点の木(春)を起点に、火(夏)土(長夏)金(秋)水(冬)
と一年が循環するんですね。
この辺りにも、自然界と五行の繋がりを強く感じます。
このように、五行論を読み解くと、臨床的にも
哲学的にも非常に奥が深くて面白い理論です^^
皆様も生活の中で、これは火かな?
とか考えてみてはいかがでしょうか?