スタッフブログ

2021年12月07日  

投稿者:森のいぬねこ病院 スタッフ

トラニー闘病日記(麻酔下デンタル)

〜トラニーが教えてくれたことを綴ってまいります✏️〜

こんにちは。獣医師の佐藤です。

2020年の春「最近トラニーのお口におうよね」とスタッフ間で話すことが増えました。

トラニーはとにかく保定されるのが大嫌い。なかなかお口の中をしっかりとは見せてくれません。見える範囲では歯肉の辺縁の腫脹はあり歯周病はありそうですが、うーん、この程度でこれほどにおうかなぁ。。歯磨きの時に出血することもあり、麻酔下デンタルを実施することにしました。麻酔下でお口の中の問題をしっかり精査する目的も兼ねます。

歯周病の診断・治療は、まず正しい評価が重要です。評価方法は

①歯科レントゲン

②プロービング

です。

歯科レントゲンはお口の中に専用のセンサーを入れて撮影します。切手よりも少し大きい程度の小さなセンサーを入れてレントゲンを照射します。全身麻酔が必要です。

<歯科レントゲン用センサー>撮影したい歯に添えてレントゲンを照射します。

プロービングは先の細い検査器具で歯肉溝の深さを確認します。やはり全身麻酔が必要です。

<歯肉溝>日本臨床歯周病学会HPより

<プロービング用器具>先端にメモリがついています。

定期的に健康診断を実施してきて、血液検査、胸部・腹部のレントゲン・エコー検査では問題なし。最近左の前足の指の間にできものができたので、それも一緒に切除生検をすることにしました。(つづく)

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