みなさんこんばんは!
副院長の榎原です。
先日はバレンタインデーでしたが、皆さんチョコは
貰えましたか?笑
病院や私宛にくださった患者様はありがとうございました!
超甘党で医者や知人からは
アトピーに甘いものは良くないからやめなさい!
と言われている私は
残念ながら食べられない….
わけはなく!美味しく頂いちゃいました笑
ホワイトデー、いつもお返しできないのですが
今年はなんとか皆さんにお返ししたいと思います!
さて、最近はバレンタインデーとはいえ
飼い主様も流石にチョコをわんちゃん、ねこちゃんにあげちゃいました〜
という方はめっきり見なくなりました。
ネット情報様様ですね^^
チョコに含まれるテオブロミンやカフェインは
犬に中毒を起こし、嘔吐、発作、不整脈、過活動や興奮、
運動失調や筋力低下が起こり最悪の場合、死に至る
恐ろしいものです。
致死量はカフェインで110mg〜200mg/kg
テオブロミンで100mg〜250mg/kgと言われ、
ブラックチョコレートだと5kgの犬で30g
でも食べると致死的になる可能性があります。
しかし今回ご紹介するのはかなり珍しい例!!
なんと干した鬼灯を2、3個食べてしまった!
とのこと。
鬼灯!?ってなりました笑
私は食べたことありませんが
中毒情報を調べると
ありました。
*2024年8月追記
鬼灯には食用と観賞用があります。今回誤食されたものは食用と言われておりました。
食用には毒性がないとされており、人では通常食べられます。
しかし犬・猫では葡萄など人では異常なく食べられるものでも毒性を示すことがありますので、今回の記事を書かせていただきました。
未熟な実にはソラニン、そして
アトロピンが含まれています。
アトロピンは副交感神経遮断作用をもち、
過剰興奮や頻脈、消化管運動の抑制、皮膚の紅潮や乾燥
中枢障害を起こすと意識障害、循環不全、呼吸抑制を起こすことがあります。
アトロピンは麻酔でも普通に使用します。
ですが、
通常多くても0.2mg/kg以上で使うことはありません。
ソラニンは中毒量で成人で200〜400mg
ラット・うさぎだと経口で500mg/kg前後で
致死量となります。
(イメージがわきませんが通常流通しているじゃがいもなら
20個食べても大丈夫。自家栽培や、皮ごとだと危険ですが…)
ホオズキにどのくらいこれらの物質が含まれているのかは調べても
わかりませんでした。
食いしん坊のQちゃん
体重が2.5kgしか無いため、
2,3個でも中毒を起こしてしまいました。
食べたあとは大興奮で活動亢進し、
しばらく目が座ってなかったそうです。。。
12時間経って、中枢神経症状は落ち着いたようですが
明らかな中毒症状が出ていますので
対症療法とこれ以上の吸収を防ぐために
活性炭の投与をすることになりました。。
ホオズキはビタミンも豊富で
普通に食用として流通しています。なので、
人ではよっぽどバカ食いしない限り中毒は起こさないのでしょう。
*観賞用のものは中毒物質が含まれ苦味がありますので誤食されないようご注意ください
しかし人だと全然問題にならない量でも、
体重が小さいわんちゃんだと
中毒を引き起こすんですね。。
普段何気なく人の食べ物を与えている皆さん、
人と同じ感覚で与えるとどんなにいい食べ物も過剰な量ですので
お気をつけください!