2017年10月04日  

健康診断の考え方

こんにちは!!
今回は
【検査で異常が出た時の考え方】
についてお伝えしますね。




先日、ネットのニュースか何かで、
以下のような記事を見かけました。

「健康診断は、異常でもないのに、
ちょっと検査に引っかかったくらいで
すぐに精密検査→その結果「異常なし」。
これって検査代を稼ぐ、
うまい金儲けですよね」

ところで、あなたは健康診断で、
「本当は病気なのに、検査でひっかからない」
つまり、病気の見逃しがあったらどうします?
かなり腹が立ちますよね。
「何のために健診しとんじゃ〜」
ってなりますよね。

実は、この2つのケースって、
どっちも同じことなんですよね。。。

今の検査って、
完全に白黒はっきりできるものはありません。
つまり、「この検査をすれば、
病気か病気じゃないかが100%わかる」
ような検査はありません。




検査は、参考基準値、あるいは
陽性と陰性の境目を決める時、
病気なら大体この範囲になるよね」
病気じゃないのもちょっと入るけど
もしくは、
病気じゃないのは大体この範囲になるよね」
病気もちょっと入るけど
のどちらかになります。

ですから、基準が
「病気なら大体この範囲になるよね」
だと、病気じゃないケースも少し含まれるので、
「健康なのに、異常ってでた。騙しやがって」
となります。

逆に、基準が
「病気なら大体この範囲になるよね」
だと、病気のケースも少し含まれるので、
「病気なのに見逃された。訴えてやる」
となります。
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要は、検査は完璧じゃないし、誤差は出るのです。
そして、それをより完璧に近づけるために、
様々な検査を組み合わせたり、
担当医が『診断』するのです。

では、健康診断について考えてみましょう。
健康診断は、
「一見、健康な動物が受ける検査」
です。
その目的は、
●隠れた病気を早期発見すること
●その動物一頭一頭の基準値を作ること
です。

で、隠れた病気を発見するためには、
「病気を見逃さない」
ことが大事ですよね。

そうすると、必然的に選択される検査は
「病気なら大体この範囲になるよね」
(病気じゃないのもちょっと入るけど)
ということになります。

ですので、
【ちょっと検査に引っかかったくらいで
すぐに精密検査→その結果「異常なし」】
というのは、
正しく健康診断を受けている証拠
なのです。

もちろん、健康診断で全ての病気を
発見できるわけではありません。
また、健康診断の数ヶ月後に病気を発症して、
次の健康診断までに進行してしまうこともあります。

だからこそ、健診でわかることは、
見逃しがないように、ちょっとした異常でも
しっかりと精密検査をした方が良いと考えます。

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